うぉんばっとな毎日

大用、現前するとき、軌則を存せず

伊ダービー、NHK杯

2010-05-09 23:52:15 | 競馬日記
GIIになってしまった伊ダービーは伊2000ギニーの勝ち馬Worthaddが勝って2冠を達成しました。イタリアの競馬が世界をリードしていた頃はフェデリコ・テシオのNiccolo Dell'ArcaBotticelliなんかが伊三冠を達成したのですが、現在は伊セントレジャーが重賞格付けなしで、3冠には向かわないでしょう。
WorthaddはマイラーのDubai産駒で、母もRahy×Seattle Slew×Northern Dancerという累代配合で、ステイヤー色はないです。母方の影響の方が強いこと、War Admiralの効かせ方、Herbagerのクロスにスタミナ要素を見いだすことは出来ますが、欧州では中距離ぐらいまでが本来の守備範囲だと思います。

NHK杯を勝ったのはフジキセキ産駒ダノンシャンティでした。高額駄馬コレクターとして評判だったピサとダノックスがようやく今年、GI勝利を手にすることになりました。ダノンシャンティとヴィクトワールピサは父がNorthern Dancerを含まないサンデーサイレンス産駒、Haloのクロス、ヨーロッパ系スタミナを効かせている点に共通項を見いだすことが出来ます。
ダノンシャンティは母父がMark of Esteemだと思ったら、ダーレーの生産なんですね。DJFが設立されて6年足らず、3年目の生産馬でGI勝利を手にしました。