裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

今夜もひとり

2017年02月07日 22時33分48秒 | Weblog
酒場に飲みにいくときは、必ず本を持ってく。
読書をするために飲みにいく、と言っていい。
勉強しにいく、とも言える。
工房でたくさんのひとに会ってさんざん言葉を垂れ流してるし、パソコンに向かってさんざんアウトプットをしてるしで、インプット方面がかつえてるのかもしれない。
文字を取り込みたい。
だけど文芸はずいぶん読んでなくて、読むのは自然科学系の新書か、あれはなんつーの?むつかしいカンジの参考書みたいなやつがちょうどいい。
今はね、脳内のニューロンとシナプスの働きをくわしく解説するようなのを読んでる。
おもしろい。
それに、カウンターで読んでると、頭がいろんな方向に働くんだよなあ。
密室でひとりきりで本を読んでると、集中できて、文字に完全に移入できて、理解も深くなる。
つまり、一直線に飲み込める。
だけど酒場のカウンターで読んでると、一点集中じゃなく、なぜかイメージがいろんな方向にひろがってく。
今まさに文字から仕入れた知識と、今その場(酒場の喧騒)にある経験と、酔って散らかった脳内の知見が、総合的に混ぜ合わさりながら、不思議なケミストリー、つの?すごい発想に跳躍してくの。
この知的体験が、実にたのしいのだ。
それはほとんどその場かぎりの着想と帰結で、覚めた後にはなにも残らない質のものなんだけど、絶対に実になってると思うんだよね。
あるいはそれは創造性なんてものじゃなく、内観で見つけた潜在意識の顕在化なのかも。
オレはこの時間を、とても大切にしてるのだ。
ひとり飲みの時間は、どんな人物を相手に飲むよりも大切。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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