裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

いちばんきくワクチン

2020年05月30日 06時22分59秒 | Weblog
世界がコロナと同居することによって、消費生活が変化するらしいよ。
だけどオレは常々、資本主義社会下における消費活動はどうかしてる、と感じてた者なんで、この災厄を機会に、人間が常識的な振る舞いを取り戻すチャンスを与えられたことを歓迎したい。
資本主義経済ってのは要するに、めちゃくちゃにつくりまくって、宣伝で購買意欲をあおり立て、必要かどうかを考えさせないままに買わせ、型落ちのものは捨てさせ、じゃんじゃんと需給を回していこう、って思想だ。
いるかどうかも関係なしにまずはつくってしまって、つくったから売るしかなくて、売ってるから買うしかなくて、買うから捨てるしかなくて・・・この回転が止まったら、破綻だ。
だけど、こんな社会構造を、閉じた系たる地球環境が許してくれるわけがない。
資源に限りがあることを完全に無視してるし、元素の収支が合わなくて系にストレスをかけることは明らか。
たかが100年なんて短い時期しか生きられない人類は、101年後のことに思いを至すことができなほどのアホ生物だ。
幾何級数計算を理解しながら、その先を見ようとしない。
卑怯な態度だし、それ以前に、緩慢に自殺してることにさえ気づかないんだね。
いや、気づいていながら無頓着なんで、救いがない。
考えてみてよ、これは単純な話なんだよ。
車を3年おきに買い替えましょう、なんてどう考えてもおかしいでしょ。
テレビは新技術が開発されるたびに総取っ替えしなきゃならない(無理やりに買わせるための開発なのだが)。
服だって、流行を追っかけて一ヶ月に3着も5着も新しく必要なわけがない。
どれだけ欲しがるんだ、そしてつくり倒すつもりなんだ。
そこで、今回のコロナだよ。
消費活動を止めてみて、あら、意外と平気だわ、と思ってるひと、多いんじゃないの?
お金なんてそう多くはいらないものね、と。
買うために働かなければならず、働かなければならないために仕事を創出するしかないインチキに、ついに気がついたわけだ。
買うことをやめてみたら、そう働く必要はなく、仕事も賃金もそう多くはいらなかったわけ。
少し頭を冷やして、常識的に考えるべきだ。
・・・と、地球が立ち止まらせたんじゃないかな、コロナの力で。
経済は冷え込んでる、と言うけど、買わなきゃならないものなんて食材くらいのもので、その他に深刻に困窮するものってある?
最小の購買で足りてしまうんじゃないの?
まさしく「足るを知る」的な。
今後の人類の消費活動は、停滞という表現の普通さを取り戻して、適切な経済ボリュームに合わせた新しいパラダイムを構築していくにちがいない。
資本主義はすでにコロナ以前から滅形しかけてたけど(若年層が、格差から生じた乏しい資金力から、欲しいものを厳選して買うしかない、という身の丈の経済活動を強いられたため)、いよいよ世界経済は収縮し始める。
これは当たり前のことだし、愚かな夢から覚めることを意味する。
地球環境を顧みれば、人類にそれ以外の道は残されてなかったわけで、グレタさんあたりはまさにこのことを叫んでたわけだ。
コロナのおかげでそれが実現するのは、神さまの差配と考えていい。
自然界はたびたび、人類を滅ぼそうと、あれやこれやと手の込んだ毒素(細菌、ウイルス)を送り込んでくる。
だけどそれは、昔から賢者が繰り返しに口にするセリフだけど、要するに、「自然環境に最もひどい悪影響を及ぼす人類という凶悪ウイルスに対する善玉ワクチン」なんだった。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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