裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

あるべきところにもどっていく

2020年03月04日 08時41分14秒 | Weblog
仕事三昧の毎日を過ごしてきたよめはんが、去年末に会社を早期退職した。
朝から終電まで働き、週末は眠ることしかできない・・・という生活で、仕事を辞めるときは死ぬか狂うかしたときだろうと思ってたんで、無事に健康体のまま離脱できたことはまことによろこばしい。
それからというもの、彼女の自由三昧の日々がはじまった。
大好きなイギリスを二週間めぐり、帰国したと思ったら、友だちと毎夜飲み歩き、映画と音楽三昧。
そうでありながら、これまでダンナまかせだった家事一切を引き受け、しかもちゃんとこなしてくれる。
仕事を辞めてみれば、料理も、片付けも、スケジューリングも、なんでもできるスーパー主婦だったことがわかり、うれしい再発見となった。
これまで見せてきたあのポンコツっぷりはなんだったんだろうなあ・・・?
ダンナの家事モチベーションを引き出すための芝居だったとしか思えない。
朝ドラを見ながら、今まで食べたこともなかった朝食まで支度しはじめ、そのブリティッシュなティー文化は、わが家の食文化を根本から変革するほどのものだ。
なかなか立派な専業主婦・・・というか、有閑な奥様といえる。
思えば彼女は、これまでの25年間、普通の生活というものをしたことがなかったのだなあ・・・
大いに楽しんでるに違いない。
どんよりと曇ってた瞳が生き生きと輝きだし、お肌もつやつやに生気がみなぎって、「ああ、人生ってすばらしい!」感を発散する姿は、まぶしいばかりだ。
夫婦仲も、結婚生活を通して最高テンション。
まるで新婚生活のように豊かで平和でむつまじい毎日で、まさに蜜月期がやってきたんであった。
ああ、なんてたのしい三ヶ月間であることか!
そんな矢先・・・よめはんが、また今月から働きはじめた。
大企業のエース格だった前回とは違い、今度は小さな会社のいちデザイナーさんというポジションのようだ。
だけどそれは、日本の大切な文化を守るという尊い仕事でもある。
大企業からも引きがあったのだが、そっちをソデにしてこっちを選んだ判断は・・・なんというか、実に彼女らしく、まったく楽のできないソンな選択に思えるんだけど・・・困った人々を助け、文化の下支えで汗をかきたいという志は立派というほかない。
自分が納得できるまで、がんばりすぎないように、がんばってみればいい。
まったく、えらいひとだ。
家事一切の作業が手元に戻ってきたダンナは、心からそう思うのだ。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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