裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

チラシ配り

2018年12月14日 08時16分00秒 | Weblog
新しいチラシの出来をあまりに気に入ってしまい、うれしくてたまらないんで、駅前でちょくちょくと配ってるのだが。
結局、誰がこれを手にしてくれるのか?という問題なのだよなあ。
つまり、ここにおいてすでに、人柄のいいひとだけが受け取ってくれる、という構造になってるわけだ。(昨日のブログのつづき気味)
「陶芸教室のご案内ですよ〜」かなんかとのどを枯らしてると、それに反応して足を止めてくれるのは、たいがい穏やかで、心優しく、そこそこ知的で、そこそこ可愛らしいお嬢さんたちだ。(それと、なんでもかんでも受け取ってみるという習性を持つおばちゃんたちと)
中には、わざわざ通り過ぎてしまったのちに振り返り、戻ってきて受け取ってくれるひとも少なくない。
その誰もが、目をキラキラさせてて、手渡すこっちとしても自然と気分よろしくなってしまう。
一方で、こうして駅前配布をしてると、絶対にこの人物は受け取ってくれまい、と相手の拒否反応まで察知できるようになる。
ここに例を挙げれば、

1、ものすごくおしゃれなひと
せっかく長く整えた爪を汚したくないのかもなあ。
2、ひどく威張って肩をいからせたひと
教えられる、という立場にそもそも興味がないようだ。
3、耳にイヤホンで歩きスマホのひと
こちらにも(車両にも)気づかないから仕方ない。
4、タバココーナーに急いでるひと
エネルギーが切れかかってるにちがいない。
5、眉間にしわを寄せたひと
おいおい怖いぞ、なにがあったんだ?
6、ひどく落ち込んで生気を失ってるひと
チラシどころじゃないのだなあ。

そんなわけで、激しい性格だったり、心がささくれ立ってたり、とてつもなく高い位に就いてたり、絶世の美女だったりする人物は、チラシを受け取らないようになってるんだった。
こうして無事にチラシは、人柄よろしき隣人たちに届けられる。
チラシは、受け取ってもらい、きちんと目を通してもらい、そして手元に残してもらう、という三拍子が必要なのだが、わが新作は、美しい配色をチラつかせて手に取るように誘導し、手にした以上はマンガで読まざるをえなくし、割り引きの半券に輝きを放たせて捨てることをためらうように、上手につくられてるのだ。
まったく、素晴らしいチラシができたものだとホレボレする。
ああ、あのときのきみよ、早く工房にきたらいいのに。
ま、いつでもその気になったらおいでくださいな。
チラシ配りは、希望の種をまくのと同じ。
けっこう好きな作業だなあ。





東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園
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