裏日記「B面」

工房しはんが日々、ふと感じたり、しみじみとふけったり、ぴんとひらめいたり、つくづくと考えたりしてること。

陶芸

2018年12月13日 10時40分37秒 | Weblog
みんなお待ちかねの窯出し・・・だけど、いちばん楽しみにしてるのは、実際に作業をするオレなのかも。
なんたって、面白いんだから。
十六時間焼いて、まる二日間冷まし、ついに扉を開けられる。
ほんとに待ちかねるよ。
そして、一点一点を鑑賞しながらの取り出し。
これが、大興奮。
みんなが悩み、苦しみ、汗をかきかき、そして楽しんでつくってくれた作品を、ついに焼き上がったホカホカの状態で手に取ることができるなんて。
こんなこと、ひとりきりでやらせてもらって、バチが当たんねーかな。
この上なく楽しい時間だ。
まったく、なんて素晴らしい仕事を選んでしまったんだろう、と本気で感じる。
あと、それに輪をかけてうれしいことがある。
陶芸教室をやっててしあわせなのは、人柄のよろしい人物しか集まらない、ってところ。
性格の悪いやつ、意地悪なやつ、横柄なやつ、「うぜー」「めんどくせー」「だせー」「きたねー」を口にするやつは、決して陶芸に手をつけようとはしない。
陶芸は、穏やかで質のいい人間だけがやりたがる、という魔法のような遊びなのだ。
「テロリストになるかわりに、芸術家になった」ってのはニキ・ド・サンファールの言だけど、「お寺にいくかわりに、陶芸をしてみた」ってのが工房生の心持ちなのかもしれない。
すげえなあ、陶芸。
これを見つけて、飛び込んでみて、しみじみと、よかった。

東京都練馬区・陶芸教室/森魚工房 in 大泉学園

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