太田川放水路の河川敷から堤防上に上がり、太田川大橋の橋詰から河口方向を見ると、旧広島空港の敷地の放水路沿いに一本の道路が通っていました。元の滑走路に平行して延びているこの道路は、空港の先端まであと500メートルほどの地点まで続いていました。車やバイクの立ち入りは禁止されていますが、自転車や歩行者の通行は自由なようです。距離にして1.5㎞余りのこの道路を行くと、放水路の河口を至近距離から眺めることが出来そうです。
太田川大橋より下流にはもう橋はありません。河川敷や堤防上の遊歩道が続いておれば、河口まで散策出来るのですが、太田川橋の直ぐ手前からコンクリートで固められた護岸の下には石積みがあるだけになりました。この時は干潮時で、潮が満ちてくるとこの石積みは水の中に没してしまうこと間違いありません。このまま石積みを伝って行っていると途中で潮が来てしまって逃れることが出来なくなるのではと考えてこの日は諦めることとしました。
太田川大橋の橋脚下から見上げるとこんな窓というか明り採り風の穴が開いていました。単なる造形なのか、何か機能を持つ穴なのか私には判りかねます。この日は面白い造形と理解して写真に納めてみました。橋を渡る自動車の運転手や同乗者には見えない穴なのではないでしょうか。
太田川大橋は太田川放水路の河口近くに架かる広島南道路の橋梁です。上流部から何とか辿れた河川敷や堤防部の歩道はこの橋の手前で終わってしまいました。観音と商工センターを繋ぐこの橋には自転車・歩道が併設されており、利用する自転車や歩行者の数は多いようでした。二つのアーチが美しいこの橋の将来は、両側に国道橋を併設して、この橋自体は広島高速道の自動車専用道の一部となる予定とのこと。
旭橋の次に河口側に架かる橋は庚午橋であるが、その橋の直ぐ上流側を渡るのがこの水道菅。水道橋と呼ぼうかと思ったが、ちょっとイメージに合わない感がする。敢えて言えば「水道管橋」か!?広島デルタの川にはこうした水道管橋が各所にある。水道を多くの川を越えて送るのに水道管橋の施設が最も合理的、経済的なのでであろう。