修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

伝説の残る池畔の峰~亀ケ岳(539.4m)

2005-12-11 10:21:34 | 登山

kamegatake0312月10日(土)

 亀ケ岳は広島県府中市の市街地の北側に聳える峰である。平地から一気に500メートルも標高が上がるので、市街地から見ると、険しい峰の感じがする。頂上近くまで車道が通じており、そこには七ツ池と呼ばれる溜池群がある。市街地に近いものの、峻険な斜面を登って来た高原にこんな池があるのかと意外な感じがする。この池の周囲は、地元の人達によって綺麗に公園として整備され、また良く手入れされている。訪れてみて気持ちの良い所であった。

 府中市街地から登れば登山の態をなすのであろうが、冬の短日と遅い出だしゆえに七ツ池まで自動車で上がってしまった。亀ケ岳頂上までのピストンでは30分間もあれば終了となる。それでは、登山とはならないだろうと、七ツ池から亀ケ岳に登った後、高良池、青目寺、林道経由で幡立岩を廻り、七ツ池に帰還という周回ルートを辿ることにした。6km近い距離になる筈だ。これで、高原散策の態をなすことが出来る。

 亀ケ岳は七ツ池の東側の丘陵地のピークの中で最も高い地点だった。第五番目の大池から登山道があるが、位置的には第三池の上辺りが頂点であろうか。頂上には三等三角点と二人が掛けられるベンチのある狭い広場があるが、樹々に囲まれて眺望は全く効かない。

《上》の写真は大池(第5池)越しに見る亀ケ岳の頂点。

kamegatake01

 この七ツ池や亀ケ岳の周囲には、かつて青目寺という四御堂、十二坊の堂塔伽藍を擁する大寺があったという。亀ケ岳頂上の東側のピーク近くにある東御堂の跡地を訪ねてみたが、かつての礎石などが今も残っていた。この寺には大蛇伝説が残っている。今も府中市街地と七ツ池を繋ぐ車道の中ほどに青目寺という寺があるが、焼け落ちた昔日の青目寺の焼け残りの仏像を集めて建立されたものとのことである。

 第1池の上に幡立岩と呼ばれる大岩を頭に載せたピークがある。標高は490mあり、岩の上からの眺望は仲々のものだ。岩にはかつて通信連絡用の旗を立てたと謂われる穴が穿かれている。やや南にある八尾山(345m)にあった城の通信施設であったらしい。

《下》の写真は、幡立岩から眺望した府中の市街。岩の割目の穴に旗を立てたと言われている。

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2 コメント

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ブログ開設、おめでとうございます。 (millet)
2005-12-11 16:07:21
ブログ開設、おめでとうございます。
山のガイドブックとしても利用できそうな充実した記述ですね。写真と文章の両方で楽しませて戴きます。

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milletさん、お祝いコメント有難うございます。 (修行僧)
2005-12-11 20:04:34
milletさん、お祝いコメント有難うございます。
ご期待にお応え出来るよう努力致します。ご鞭撻の程を宜しくお願いします。
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