春先あるいは春の一瞬にはかなくも短い命を惜しむように美しく山野に咲き、咲いた後は静かに消えて行く花々、人呼んで「スプリング・エフェメラル」を備北方面に訪ねました。先ずは三次市吉舎町安田に咲く妖精たちに会いました。〔2月27日(月)〕
↓ 上下川右岸の道路端の斜面に咲いたユキワリイチゲ(キンポウゲ科イチリンソウ属)です。一般には薄紫色の花ですが、ここ安田の花は珍しくも白色です。
↓ 例年は道路端の斜面一面を白く染めるように咲いていましたが、今年は昨年と同様に数えるほどしか花を咲かせていませんでした。獣害ではないかとのお話を聞きました。
↓ 上下川を挟んだ左岸側の林床にセリバオウレン(キンポウゲ科オウレン属)が咲いています。小さな花ながら、今年は列をなして沢山咲いていました。
↓ セリバオウレンは雌雄異株ですが、この日見たのは全て雄株のようでした。
↓ セリバオウレンの咲く林の外縁にセツブンソウ(キンポウゲ科セツブンソウ属)も自生しています。
↓ ここのセツブンソウは年々その株数を増やしているように思います。立派な自生地となって欲しいものです。