goo blog サービス終了のお知らせ 

修行僧が行く

OCNブログから引っ越してきました。日々の彷徨の記録を綴ります。

春の花咲く里山の頂で

2016-03-27 19:41:04 | 

3月21日(月) 振替休日

 ソメイヨシノが開花するには一息ほど早すぎる春の連休の最終日に、雪割草の一つのスハマソウ(州浜草)の咲く里山に登ってみた。この花の時期としてはちょっと遅すぎるかと危惧をしながらの山行であったが、どっこい今年は満開の姿を見せてくれた。そして、山頂部に拓かれた園地には、周囲の連峰を眺望する間もなく満開となる白く大らかな花を付けた花木を見付けた。登った山は愛媛県東温市の塩ヶ森(525.8m)

ひと固まりに群れて咲くスハマソウ、白い花弁に紫色のオシベが印象的


スハマソウは多様な色合いをしている。白い花の後背にはブルー系の花々が咲く。



スハマソウの自生地は、今年はその陣地を顕著に広げていた。その広がった先端部に咲いていたブルーのスハマソウ。


健気に咲いているスハマソウにまた会えて、この日はすこぶる嬉しかった。



もうひとつの花はコブシ。山頂直下の園地に数本の樹があり、石鎚山から皿ヶ嶺へと続く連山を背に大らかに咲き誇っていた。



枝の間に間に皿ヶ嶺の稜線が覗く


ひと足早く春爛漫の趣き


遥かに石鎚山塊を望む


 


陽光~一足早く開花

2016-03-22 06:43:58 | 

福岡、名古屋、東京とソメイヨシノの開花のニュースが伝わってくる。いよいよ桜の季節の到来である。広島と四国を行き来する日々に、愛媛県を車で走っていると当地ではまだ開花していないソメイヨシノより一足早くピンク色の濃い陽光桜が開花しているのによく出会う。この桜も美しいが、間もなくやってくる本番への期待をより高めてくれる存在でもある。

晴天下、咲き進む陽光


松山の元教師高岡正明氏が、里桜の天城吉野と沖縄の寒緋桜を交配して作った桜という。


雪の消えた皿ケ嶺連峰を背にして咲く。


スプリング・エフェメラル

2016-03-04 23:59:00 | 

3月3日(木)

春先、あるいは春の季節に、はかなくも短い命を惜しむかのように一瞬だけ山野に咲き、咲き終わると密やかにそっと消えていく小さな花たちをスプリング・エフェメラルと総称する。
そんな花々が広島の山野にも咲く季節となったので、妖精のような花々と出会える県北へと出掛けてみた。

 

この時節のスプリング・エフェメラルの代表選手といえば、やはりセツブンソウであろう。例年訪ねる庄原市総領町の自生地を今年も訪ねてみた。

 

標準は5弁の萼を持つが、6~8弁のものや八重のものなど多様な花々にも出会える。

 

これはピンクの斑入りの変わり種のグループである。

 

セリバオウレンはセツブンソウが咲く前から山裾に清楚に花を開く。純白の妖精のようである。

 

セツブンソウと並ぶこの時期のスプリングエフェメラルの代表格はユキワリイチゲであろう。三次市上下町安田の自生地を訪ねてみた。

 

晴れた日にしか花を開かない気難しい花ではある。この日は運良く晴天に恵まれた。しかし、今年の安田のユキワリイチゲは、異常気象のためにもう花の数が随分少なくってなっていた。

 

総領町の道の駅「リストア・ステーションの対岸の田総川の河岸で植栽されている福寿草がもう花開い
ていた。セツブンソウと共に楽しむことが出来る。

 

福寿草も陽光の下でしか花弁を開らかない気難しがり屋である。しかし、花開くと春の喜びを一入感じさせてくれる。

 


皿ヶ嶺~ヒマラヤの青い芥子続々報

2015-06-13 00:15:30 | 
6月8日(月)

 雨が降りガスに巻かれた皿ヶ嶺でしたが、愛媛に渡ったこの日にやはり気になって風穴のヒマラヤの青い芥子を訪ねてみました。6月に入って、やはり本格的な花期を迎えたようで、この日は風穴の中にも3輪の花が咲いており、外縁部に咲く8輪と併せて合計11輪の花を見ることが出来ました。鬱陶しい梅雨の雨ではありますが、その雨に濡れた青い芥子は新鮮味を感じさせてくれて仲々に良いものです。

今年最初に花を開いた外縁部にある元気な株ですが、現在は既に4輪の花を開いています。


外縁部では続々と花を開く株が増えています。


雨に濡れて、一際艶やかな咲きっ振りです。


これも凛として、仲々に良い咲きっ振りです。


開花準備中の予備軍が沢山控えています。


雨に濡れた風穴の全景です。



皿ヶ嶺~ヒマラヤの青い芥子続報

2015-06-01 16:37:10 | 
5月31日(日)

 5月26日(火)に花開いた青い芥子の様子を確認したくて、愛媛へ渡ったのを期に皿ヶ嶺の麓の風穴(かぜあな)を訪ねてみました。麓は前日の雨から天気は回復を始めていましたが、山上はまだ濃い霧に包まれる生憎の天気でした。それでもそれは花を見るにはそんなに支障とはなりませんでした。嬉しいことに風穴の外縁にもう一輪小さな花が咲いていました。

麓から見上げたこの日の皿ヶ嶺は、まだ厚い雲に隠されていました。


5日前に開花した青い芥子は立派に花を開けてまだまだ健全でした。


その後ろ姿です。


傍のもう一輪も間もなく開花しそうです。


濃い霧の中で、もう一輪花開いていました。


小さな花ですが、それもまた可憐なものです。


ご婦人のグループが風穴に上がって来られて、青い芥子を見て歓声をあげておられました。