徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

もう「知らなかった」とは言わない/排外デモカウンター行動(5.12)

2013-05-14 23:40:49 | News


日曜日は川崎でヘイトデモ「反日極左と不逞外国人から川崎を護るデモ」に対するカウンター行動。
野間さんのツイートによると、少なく見積もってもデモ参加者50名に対してカウンター参加者も50人程度だったという。オレは木野さんがトラメガでスピーチしていた銀座街を抜けて、清さんたちダンマク隊が集合している辺りで待機。有田芳生さんもダンマク隊周辺で待機していた。
都心から比較的近い川崎といってもさすがに新大久保のように狭い歩道で人が溢れるということはなく、仮に規制されたとしても移動は容易にできた。
もちろん裏の路地では新大久保並みの接近戦になるわけだが、一度大通りに出てしまうと、駅前以外は歩く人もまばらで、カウンターも真横に貼り付かない限りは対面の歩道からは結構な距離がある(それでも警備が一旦規制を始めてしまうと歩行者はかなり滞留する)。この状況になるとすでにデモの効果も薄れているわけだが、カウンターの一参加者としてはさすがにマイトラメガの必要性を感じ始めている(マイルールには反するんだが…)。

この日は在特会の桜井(高田)誠が久しぶりに参加しているということもあり、集中砲火的に怒声が浴びせられたわけだが、それにしてもあの赤いチェックはかなり目立っていた。ここのところ自称体調不良らしいのだけれども、一説にはもはや往時のカラ元気もないという(相変わらず警備に対しては強気らしいが)。
解散場所の公園近くの歩道橋の上から、彼らが「集団下校」する間もカウンターは続いた。
というかデモが終わった後の川崎駅では、まだ神奈川県警の警備が続いており、何人かのカウンターにはマンマークで警備が張り付いてくる状況が続いていた。
この日の川崎でのデモと駅構内の状況を把握できていない川崎市民の方々のツイートがtogeterでまとめられていたけれども、そりゃわけわからんよなあ。多少数字は前後していたと思うけれどもデモ参加者50人、カウンター50人の争いに対して、警備は数倍…とまでは言わないまでもそれ以上は集まっていたと思う。

最後の駅前では、おそらく集団下校中のデモ隊から引き離す時間稼ぎ目的で私服警備に話しかけられた。
彼らにとってみればデモに対してもカウンターに対しても「どっちもどっち」で対応するしかないのだろうが、彼は個人的な意見として「煽っているのはデモ隊」とはっきりと言い切っていた。まあ、これもオレと話しているからそう言うだけで、本音はわからない。もちろん彼が在特会の主張を受け入れているとは思わないが、第三者から両者の行動を見れば「どっちもどっち」としか言いようがないだろう。
しかし誤解を恐れずに言ってしまえば、「どっちもどっち」と言われようともカウンターの「直接行動」というのはそういうものなのだから仕方がない。同じ場所を歩きながら、同じ目線で相手に対して怒声を浴びせているのだからトラブルも辞さず、としか言いようがない。仮に、そこに「どっちもどっち」の醜悪があったとしても、それを受け止めつつ、それでもオレはまた怒声を浴びせる。
もう「知らなかった」とは言いたくない。もう「賢く」、彼らを「放っておく」ことはできない。
日曜日にはまた、凝りもせず新大久保で再びヘイトデモが行われる。
いい加減に、彼らを止めさせる手立てはないのだろうか。

しかし帰りの電車の中では軽い熱中症が出てしまった。頭に血上らせ過ぎたかな。