徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

彼らは突然吠え始めた/排外デモカウンター行動(5.19)

2013-05-21 06:18:29 | News


日曜日は新大久保でのレイシストたちの排外デモ(「通名制度の悪用なくせ!デモin新大久保」)のカウンター行動。
動画を観ればわかるように、大久保公園をスタートし、職安通りに彼らが顔を出した瞬間から、カウンターに対してこれまでのようなニコニコ作戦から、好戦的な挑発行動に変わったのは明らかだった。先週の川崎での動画を観ていて、川崎駅へ集団下校している連中が「今度は逮捕かなー」などと話しているのを聞いて、実に嫌な予感がしていたのだ。
カウンターの怒声には漏れなく反応し、併走状態だった職安通り、明治通りは罵声の応酬、小競り合いが続く。ひたすら続く。果たしてこんな状況で最後まで持つのかと思っていたのだけれども、この日の顛末は最初の罵倒の応酬から決まっていたような気がする。
ただし警備の歩道規制は前回以上で、はっきりと併走が続いたのはここまでで、大久保通りから小滝橋通りではさすがにデモ隊の最後部以上は絶対に併走させなかった(新大久保、大久保駅前の状況は勿論、歩道の狭さを考えれば仕方がないのだが)。業を煮やした多くのカウンターは反対側の歩道に移動してデモを追い、車線を挟んで怒声とコールを浴びせかける。
オレは併走側の歩道でぎりぎりまで追いかけていた。最終的に30名程度のカウンターを止めるために歩道を規制するのはさすがにやり過ぎじゃないかと思ったのだが、デモ隊を追い、時折近づく最後部に怒声を浴びせつつ、機動隊の若い衆とトークしながら足を進めた。

小滝橋通りに入ると併走側のカウンターの数も相当減ったので(しばらくは横断歩道も規制された)、規制が緩くなったところを見計らって反対側の歩道に移動。そのまま迂回して柏木公園へ向かった。
どうやらその頃、小滝橋通りの反対側歩道では警備の厳しい規制が行なわれたようで、デモ隊のゴール地点である柏木公園周辺住民のクレームもあってことで追走を断念を判断し、カウンターの多くはここで解散したようだった。
つまりこの時点で、実際に柏木公園周辺に向かっていた(待機していた)カウンターはかなり少なかった可能性がある。その「少ないカウンター」にデモ隊は過剰反応を起こすことになる。

オレが公園に到着した時点では、まだデモはゴールしておらず、カウンターの姿もまばらだった。さすがに公園には近寄れなかったものの、先月と比較すると公園周辺に通じる道路の規制はかなり緩い。ダンマク隊の横断幕の一枚は公園入口方向に向けて、中から見えるように、そして大久保方面の小滝橋通りに通じる道路を封じるように掲示されていた(はっきりと確認はしていないのだけれども、あと2、3箇所ある大久保方面の道路にもカウンターがいたようだ)。
その場にいたカウンターは勿論トラメガを使うこともなく、表立って「帰れ」コールをすることもなく状況を見守る。
オレはひとまず横断幕の傍で待機した。



短い集会のあとデモ隊――レイシストが「集団下校」を始めると、オレは「NHK-!NHK-!」と叫ぶトラメガの声を聞きながら、機動隊とメディア関係者が固まっている下校(新宿駅)方面の道路へ走る。
しかし、ここでレイシストたちは帰りがけに突然猛烈な勢いで警察批判を始めた。
歩道橋のダンマク隊が見えたのかもしれないし、少数のカウンターの姿が見えたのかもしれない。散発的にカウンターをしていた人もいたし、公園近隣の駐車場で状況を見守っていた安田浩一さんの姿を見つけたこともきっかけになったのかもしれない(安田さん、そして野間さんは名指しで罵倒され続けた)。
表面上、違法行為がない限りは無言で罵声を受け止めるしかない公務員に対しては実に強気な連中なので警察批判はいつものことながら、しかし、このときの暴発はちょっと唐突過ぎた。
新宿書の警告にも聞く耳を持たず、トラメガでがなり続けるレイシスト。まったく収拾がつかない状況に陥り、残っていたデモ参加者の一部は一旦公園内に戻り、「しばき隊のせいで帰れない、警察はなぜ連中を排除しないのか」という主張を延々と続ける。(勿論デモ参加者はこの時点でも帰ることは可能だったし、実際に帰った「賢明」な参加者もいたようだ)。
さらにヒートアップした一部は公然と暴力を主張し始めた。

ここでオレも再び公園の入口周辺に移動。
トラメガを持った明らかなカウンターも20人から30人集まる。野次馬はその数倍、ただの見物人もいただろうし、その中にはカウンターも混じっていただろう。とにかくカウンターはとっても普通の人で一般人なのである。
ただし解散時間をとうに過ぎ、日も落ち、薄闇に包まれ始めた状況の中で檻の外と中から見える光景は恐らく違って見えていたのだろう。ここから先は警察、カウンター、一般人に関わらず、目に見えるものすべてに噛み付いていたような印象がある。そして、このときは松沢呉一さんともうひとりのカウンターさんが殴られた(突進、体当たり)とは知らなかったのだけれども、目の前でひとりの参加者(デモ隊の警備要員とか…)が警察に逮捕されていった。
ここからまたしばらくレイシストと少数のカウンターの怒声の応酬が始まる。
いや、もうここまでに至ってしまっては柏木公園の使用許可は下りないんじゃないかと思う。



いよいよ最後の集団下校を始めた30人ほどのレイシスト集団をカウンターはさらに追う。新都心歩道橋では、歩道橋下にトラメガのカウンターが追い、反対側の歩道橋上にはダンマク隊の横断幕が待ち構える。
この後ノイホイさんたちは、連中の行動に憤慨した外国人観光客、新宿で働く心ある皆さんの情報によってしょんべん横丁(思い出横丁)でのんびり呑んでいたメタル兄弟まで「しばき」をかけたというのだからカウンターは果てしない。
シリアスな話にしてしまえば、レイシズムを撒き散らすだけではなく、さらに逮捕者を出し、ここまで対警察を鮮明にしてしまった桜井と在特会に、もはやオウムを重ね合わさずにはいられない。

しかし、しょんべん横丁での「しばき」も含めて、この一連の流れが全部Youtubeで見られるというのが、何とも(笑)。

やはり「実質1年目」/第12節 FC東京戦

2013-05-21 04:38:35 | SHIMIZU S-Pulse/清水エスパルス11~14


TwitNoNukesは神宮前で離脱して原宿駅から味スタへ向かう。第12節FC東京戦
これが実に辛いゲームになってしまった。
いつもだったら負けゲームでも現場で観ている限りはそれでもポジティブに感じられる場面は少なくないのだけれども、失点後の状況はまるでテレビで観た負けゲームのように胃がきりきりと痛むような内容だった。完敗というよりも今シーズン何回か観た自滅に近い。
林のミスは当然ミスとして批判されるべきだとは思う。しかし比較的中心部…というかサンバ隊直近にいたので両失点直後に林を責めるムードはまったくなかったし、最近話題の「野次」もほとんどというほどなかったと思う(これがアウスタだったら空恐ろしいと思ったが)。しかし林のミスよりもショックだったのは、失点後のチームのリアクションが余りにも拙さだ。ゲーム終了後には泣き言めいたツイートをしてしまったけれども、それは実感だった。
3月の騒動の最中、チーム関係者がスポーツ報知にコメントした「今年が実質1年目」を嫌でも実感した。

それでもコールリーダーはリバイブやVAMOSなどメロウなチャントを一切使わずいつものマーチやグリコを押し通した。途中で息切れしかけたとはいえ、それはそれで理解できる。終盤に向けて急激に萎えつつあったゴール裏にできることはそれしかないのだから。
周囲が萎えるような「お客さん」の野次が入り込む余地はゴール裏には本来ほとんどない。

勝ちなしの3月、負けなしの4月ときたら、GW2連敗後は勝ったり負けたり引き分けたりの5月かなとも思っていたのだが、その通りになってしまった。6月の中断期間まであと2ゲーム。ミッドウィークのナビスコ予選マリノス戦は完全な消化ゲームになってしまった。ベストメンバー規定があるとはいえ、チャレンジングなメンバー構成になる可能性は高い。
アウスタに駆けつけられる状況ではないのだけれども(週末の仙台戦だってヤバいのだが)、こんなときこそサポーターの後押しは大事だと思う。自分の居場所をポジティブになるのもネガティブなる(する)のも自分次第なのだから。
地元の衆に託します。

新しい関係/TwitNoNukes#16(05.18)

2013-05-21 04:04:14 | News


土曜日、昼は渋谷でTwitNoNukesの16回目の反原発デモ。
TwitNoNukesの言いだしっぺで主催のひとりである平野君が前日のTwitterで「主催や運動から離れる」とのツイートもあり、そんなことが頭に引っかかりながらも、(いつもながら)ぎりぎりの時間に宮下公園に到着。
この日はいつものNO NUKESの裏側に、駅の途中のセブンイレブンでネットプリントしたHdK(‏@h2d4k2)さんの<原発 国内54 運転中は関西電力2だけ/東京の電気は原発で作っていません>を貼りつけた。一方で問いかけ、一方で主張する、実にシンプルなメッセージだ。
スタート地点では少なく感じた参加者も、振り返って見れば公園通りを下ったあたりから渋谷駅を抜ける頃には倍程度には増加していたように感じる。途中でドラム女子隊も後方に下がってコールをリードしていた。

しかし改めて感じたのは警備の少なさだ。この2年間でどれほどデモを取り巻く状況が激変したか。2、3メートル、下手をしたら1メートルごとに並んで歩いていた警備はいまやほとんどいなくなってしまった。さすがに通行量が多い青山通りや表参道のような場所では目につくにせよ、以前はいた必要以上に「仕事熱心」な警官ももはやこのデモで見かけることはほとんどない。
これは主催者と警備の関係、参加者と警備の関係、そして主催者と参加者の関係を象徴していると思うのだ。
最初からわかっていたこととはいえ、オレたちは段々にしか前に進めない。だから遅々として進まない状況に倦むことなく行動を継続することの大切さや、継続するために必要なことを学んだり、その必要性から新しい関係を結び直してきたのだ。
TwitNoNukesはまったく「衝突」することなく渋谷の町に溶け込んでしまった。
いや、だからといって「熱さ」を忘れたわけではないのだけどね。
もはやデモは日常で、そこに集まって、一緒に歩くことだけが熱さの証明なのだから。




来月2日には久しぶりに「国会包囲」が行なわれる。ここでは熱さが問われます。
安倍さんも東京の邸宅に引き篭もってないで、一刻も早く官邸に引っ越してきてもらいたいものだ。

★0602 反原発☆国会大包囲
日時:2013年6月2日(日)16:00~19:00 国会議事堂周辺 ※雨天決行。悪天候の場合は中止。
<タイムスケジュール>
16:00~国会包囲
17:00~19:00 国会前大集会〈場所:国会議事堂正門前〉
最寄り駅:地下鉄有楽町線・半蔵門線・南北線「永田町駅」、
地下鉄丸の内線・千代田線「国会議事堂前駅」、
地下鉄有楽町線「桜田門駅」
主催:首都圏反原発連合
協力:さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会/経産省前テントひろば
/再稼働阻止全国ネットワーク/脱原発世界会議
〈お問い合わせ〉首都圏反原発連合 メール:info@coalitionagainstnukes.jpTwitter:@MCANjp

平野君はなぜ「看板」を下ろすようなツイートをしたんだろう。勿論事情はあるのだろうけれども自分の看板なんて自分次第で、わざわざ他人に断る必要なんてないと思うんだがね。