金曜日は官邸前抗議。この夜は久々に「コール」について思うところがあった。
今週は反原連の「対話」中継に関連して原子力規制委員会の人事案に関するツイートがTLに溢れ、当日にはコール案も流れ始めた。そして素早く、新しいプラカードもネットプリントにupされた。提案したところで耳慣れない言葉はなかなか浸透しない。それを補完するのがプラカードだ。もうこれで準備万端である。素晴らしい手際の良さ、DIYである。プラカード職人の皆さんに感謝。これまでただひたすら「原発反対(いらない)「再稼動反対(撤回)」をコールの基調にしてきた官邸前抗議をアップデートする形で、新しいコールが生まれようとしている。
国会正門前では「原子力規制委員会人事案撤回」がさかんにコールされていた。言いたいことはわかるし、その方が「正確」なのだけれども、しかしこの言葉選びはいかがなものか。
他人に声を上げさせる「言葉」というのは正しければ何でもいいというわけではない。
コールというのはコーラーの自己満足でやっているわけではなくて(仲間内だけでトラメガを弄ぶようなコールをしている輩もいるが)、できるだけ多くの人に声を出してもらい、合わせてもらうのが目的なのだからショートコールは極力息切れしない、ひと息で言い切れる短い言葉を選ぶべきだろう。「原発反対(いらない)」「再稼動反対(撤回)」が官邸前のみならず全国のデモ・抗議行動で浸透し切ったというのは、言葉のリズムに完全にハマったということに他ならない。ハマったということは、叫ぶ人にある種の「気持ち良さ」を感じさせるわけで、それがコールのグルーヴを生む。もう別に気合いの入った兄ちゃんやおじさんじゃなくても、そこにいる誰もが自然に「再稼動反対」と声に出す(つぶやく)。
やはりここは「人事案撤回(反対)」でいいのではないか。というか浸透を考えるならばそうすべきだと思う。
と、妙なイントネーションで、強引な節回しのコールを聴きながら「何だか違うなあ…」と思いつつ、議事堂前を離れドラム隊に合流すると、ここでは「再稼動反対」がひたすら叫ばれた。もう完全に「サイカドウハンタイ」がドラムと同等のリズムとビートを刻んでいる(個人的には「人事案撤回(反対)」も混ぜてみようかと思ったがドラム本隊に近過ぎてちとそんな雰囲気でもなかった…)。ここで20時の終了まで。
官邸前終了後、自然発生的に歩きながら「サイカドウハンタイ」コール。新橋・日比谷方面に向かう多くの人が経産省前のテントひろばに寄って行く。
この夜は官邸前と並んで本丸だったのが道路を挟んで経産省の真横にある合同庁舎内の環境省だ。
すでに多くの人が抗議の声を上げていた。ここではマルチなコールの中に、「原子力規制委員会人事案撤回」ではなく、はっきりと「人事案撤回」が叫ばれていた(しかし現在省庁前抗議をしている彼らのコールは、良くも悪くも火炎瓶テツさんの影響が明らかに大きいと思う)。
やっぱり、この夜「ジンジアンテッカイ」を叫ぶのはここだと見定めて、ひたすらコールする。
30、40分と「人事案撤回」だけをコールし続けた。
抗議の声の塊が建物に響く。時折窓際に職員の人影は見えたものの、しばらくすると建物の中ほどの階に5、6人の職員の人影が見え、無防備にも(明らかに)こちらを「観察」している様子が覗えた。勿論表情などはわかるはずもないが、その動きが何だか「経産省や文科省だけじゃないのか」という雰囲気すら感じられた。再稼動だけではなく人事案という次元に踏み込むこと、それは抗議の対象が経産省(文科省)だけではなく本格的に他省庁に向けられた夜になったのではないか。
抗議の声は合同庁舎の建物に反響して帝国ホテル近くにまで鳴り響いていた。
この夜の国会正門前の鉄柵は太い綱で固く結束されていた。どう見ても7月29日の夜のような「なし崩しの車道開放」は許さないという警備の意志が感じられた。
もはや真っ暗な国会議事堂にそれほど拘りはない。モニュメントに拘るよりも、「官邸前」も全国に波及する抗議行動のようにもっと「拡がり続ける」べきなんじゃないかと改めて思った。
そして、そのための「今」の基調は「サイカドウハンタイ」と共に「ジンジアンテッカイ」なのだと思う。
今週は反原連の「対話」中継に関連して原子力規制委員会の人事案に関するツイートがTLに溢れ、当日にはコール案も流れ始めた。そして素早く、新しいプラカードもネットプリントにupされた。提案したところで耳慣れない言葉はなかなか浸透しない。それを補完するのがプラカードだ。もうこれで準備万端である。素晴らしい手際の良さ、DIYである。プラカード職人の皆さんに感謝。これまでただひたすら「原発反対(いらない)「再稼動反対(撤回)」をコールの基調にしてきた官邸前抗議をアップデートする形で、新しいコールが生まれようとしている。
国会正門前では「原子力規制委員会人事案撤回」がさかんにコールされていた。言いたいことはわかるし、その方が「正確」なのだけれども、しかしこの言葉選びはいかがなものか。
他人に声を上げさせる「言葉」というのは正しければ何でもいいというわけではない。
コールというのはコーラーの自己満足でやっているわけではなくて(仲間内だけでトラメガを弄ぶようなコールをしている輩もいるが)、できるだけ多くの人に声を出してもらい、合わせてもらうのが目的なのだからショートコールは極力息切れしない、ひと息で言い切れる短い言葉を選ぶべきだろう。「原発反対(いらない)」「再稼動反対(撤回)」が官邸前のみならず全国のデモ・抗議行動で浸透し切ったというのは、言葉のリズムに完全にハマったということに他ならない。ハマったということは、叫ぶ人にある種の「気持ち良さ」を感じさせるわけで、それがコールのグルーヴを生む。もう別に気合いの入った兄ちゃんやおじさんじゃなくても、そこにいる誰もが自然に「再稼動反対」と声に出す(つぶやく)。
やはりここは「人事案撤回(反対)」でいいのではないか。というか浸透を考えるならばそうすべきだと思う。
と、妙なイントネーションで、強引な節回しのコールを聴きながら「何だか違うなあ…」と思いつつ、議事堂前を離れドラム隊に合流すると、ここでは「再稼動反対」がひたすら叫ばれた。もう完全に「サイカドウハンタイ」がドラムと同等のリズムとビートを刻んでいる(個人的には「人事案撤回(反対)」も混ぜてみようかと思ったがドラム本隊に近過ぎてちとそんな雰囲気でもなかった…)。ここで20時の終了まで。
官邸前終了後、自然発生的に歩きながら「サイカドウハンタイ」コール。新橋・日比谷方面に向かう多くの人が経産省前のテントひろばに寄って行く。
この夜は官邸前と並んで本丸だったのが道路を挟んで経産省の真横にある合同庁舎内の環境省だ。
すでに多くの人が抗議の声を上げていた。ここではマルチなコールの中に、「原子力規制委員会人事案撤回」ではなく、はっきりと「人事案撤回」が叫ばれていた(しかし現在省庁前抗議をしている彼らのコールは、良くも悪くも火炎瓶テツさんの影響が明らかに大きいと思う)。
やっぱり、この夜「ジンジアンテッカイ」を叫ぶのはここだと見定めて、ひたすらコールする。
30、40分と「人事案撤回」だけをコールし続けた。
抗議の声の塊が建物に響く。時折窓際に職員の人影は見えたものの、しばらくすると建物の中ほどの階に5、6人の職員の人影が見え、無防備にも(明らかに)こちらを「観察」している様子が覗えた。勿論表情などはわかるはずもないが、その動きが何だか「経産省や文科省だけじゃないのか」という雰囲気すら感じられた。再稼動だけではなく人事案という次元に踏み込むこと、それは抗議の対象が経産省(文科省)だけではなく本格的に他省庁に向けられた夜になったのではないか。
抗議の声は合同庁舎の建物に反響して帝国ホテル近くにまで鳴り響いていた。
この夜の国会正門前の鉄柵は太い綱で固く結束されていた。どう見ても7月29日の夜のような「なし崩しの車道開放」は許さないという警備の意志が感じられた。
もはや真っ暗な国会議事堂にそれほど拘りはない。モニュメントに拘るよりも、「官邸前」も全国に波及する抗議行動のようにもっと「拡がり続ける」べきなんじゃないかと改めて思った。
そして、そのための「今」の基調は「サイカドウハンタイ」と共に「ジンジアンテッカイ」なのだと思う。
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