徒然地獄編集日記OVER DRIVE

起こることはすべて起こる。/ただし、かならずしも発生順に起こるとは限らない。(ダグラス・アダムス『ほとんど無害』)

誰もが TwitNoNukesだった/映画「STANDARD」公開に向けて その1

2018-02-10 12:39:45 | News
平野太一君の初監督作品であるドキュメンタリー映画「STANDARD 」の公開まで10日となりました。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う福島第1原発事故をきっかけに、全国的に拡がった反原発、脱原発ムーブメントを担った数多くのグループの中のひとつであるTwitNoNukesを起点に、現在に至る市民による路上の闘争を、その当事者が語る内容になっています。



今回はC.R.A.C.(Counter-Racist Action Collective 対レイシスト行動集団)主催の<JUSTICE - Art, Sound and Power>の会期中にほぼ連日行われるスペシャルイベントのひとつとして、一回限りの上映となります。この上映をまたひとつの起点として、爆発的に、そして末永く作品の告知を拡げていきたいと思っていますので、上映会にも是非ご参加していただきたいと思います(しかも今回は無料です)。
制作をスタートしたのは2015年、スタッフ内の議論でヴァージョンを重ね、公開版がほぼ固まった中で、急遽決まった上映故に、告知の準備も多少突貫ではありますが、本日、TwitNoNukesの公式Twitterアカウントより今回のイベント用のポスター画像を公開、来週早々には公式サイトもスタートする予定です。なかなか良い感じに仕上がりそうなのでご期待下さい。

制作はTwitNoNukesプロジェクトです。
私、和田がなぜこのプロジェクトに参加しているのか? そしてお前はTwitNoNukesなのかと問われれば、当時言われていた「デモ実行有志」でもなく、参加者の一人でした。と言ってもあの頃はTwitter上の情報交換も今とは比較にならないほど活発でした。顔など知らなくてもダイレクトに実行有志と意見交換もできましたし、何よりも原発事故に対して国民の多くが漠然とではあっても、不安と疑問を抱き、「このままではいけない」「叫ばずにはいられない」切迫した状況ではありました。確かにデモ申請の手続き、プラカードの用意などは「誰か」がやらなければいけないことなのですが、主催と参加者の敷居は実に低かった。またそれまでデモに参加したことが無いような人たちでも、その役割にすぐ手を挙げる人は少なくなかった。誰でも「誰か」になれたわけです(それは今も変わらない)。今回の映画に登場して、語って頂いている方々はそういう人たちです。

所謂、<普通の人々>です。

そんなことを書くと、すぐに<普通とは何か?>などというツッコミが入るものです。実際に当時のTwitter上では激しく討議されていたテーマです。そして実行有志とシンパはそんな連中と連日戦っていました。
この映画で描かれるのは、そんな<普通>との戦いでもあります。映画タイトルの「スタンダード」にはそんな思いも込められています。

続きます。



ひとまず今回の上映まで限られた期間ではありますが、TwitNoNukes公式アカウント、また制作に加わってもらった堕落君のフェイスブック、そして当ブログなどからも続々と情報発信をしていきますので、お付き合い下さい。

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