マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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遠田町の正月飾り

2014年05月28日 07時19分49秒 | 楽しみにしておこうっと
蔵堂の守屋宮司から聞いていた遠田町の正月飾りは簾型の注連縄。

その様子を拝見いたしたく12月28日、29日、30日の三日間も訪れた。

結果はなかったのである。

おそらく31日であろうと思って、元旦の日に出かけた天理市の遠田町。

東外れには子守神社がある。

遠田町にはもう一つの神社がある。

集落中央に鎮座するのが春日神社だ。

小社であるが奇麗に清掃されていた。



この日にはあった簾型の注連縄は垂らした簾の間隔は広い。

まばらな状況であるが簾型には違いない。

拝殿に掲げていた注連縄の両側。

葉付きの笹竹で支えている。

この形式はあまり見られない。

中央にはダイダイ。

半紙に包んだカタスミ、米も見られた。



それと同じ形式の注連縄は観音堂にも立ててあった。

それぞれ砂を盛って松・竹・梅は門松だ。



同じ門松は、行者堂、庚申石、地蔵石仏などの前にもある。

ずらりと並べた景観が美しい。

幹回りが太い大木はムクの木。

今でも実をつけると話す近所の婦人。

毎月17日には「十七はん」をしていると云う。

17日は観音さんの日。

観音講の婦人たちは夜6時半に集まって西国三十三番のご詠歌を唱えていると云う。

番外に遠田町もあると云われる観音講の営みは2月もあるそうだ。

ちなみに31日に門松・注連縄を作ったのはマエと呼ばれる前年トーヤとトーヤの二人。

宮守さんもしていたようだ。

トーヤの勤めは毎月1日と15日。

その日に清掃をされていたのであろう。

婦人が云ったドロイモ喰い。

炊いたのか、蒸したのか判らないが、そのドロイモを子守神社付近にある竹を伐採して串にする。

ドロイモを竹に挿して味噌をつけて食べる芋(喰い)講があるようだが何時か判らない。

もしかとすればだが、と思った日は芋名月かも知れない。

(H26. 1. 1 EOS40D撮影)


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