マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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波宝神社岳まつり

2005年09月17日 08時50分29秒 | 五條市へ
西吉野村最大の秋祭りである波宝(はほう)神社の岳祭り。

12カ大字の氏子、総代が午前中に集まり神殿前で、地区の安全や柿の豊作、岳祭りの無事を祈願し神事が行われます。

地区の北側は富有柿の大生産地であり、早生の刀根柿は祭りのあとの13日に収穫し初売りがされます。

昔はバイモ、シャクヤク、ボタン、トウヒ、コンニャクといった薬草の生産地でもあったが、ミカン生産を経て現代は柿のといえば西吉野といわれるほどの生産地です。

数年前までは岳祭りといえば御神輿だが、担ぐ若者が少なくなったことから淋しくなったと溢される。

昼過ぎに奉幣や鉾を持つ氏子らは神社を出て急坂を下り、朱塗りの一の鳥居に向かい、赤松地区の頭屋一行と出会います。

頭屋を務めるのは12カ大字のうちでも赤松、百谷、平沼田(ひらんた)、湯川の4カ大字だけで、1カ大字では10年に一度もち回ります。
40年もの長い周期であり一生に一度の大役です。

勢ぞろいした一行は、お旅所へお渡りをし、お旅所神事が粛々と行われます。

一年間、神宿となった赤松の頭屋さんは大切にしていた神さんを捧げます。

前夜の頭屋宅宵宮では、地区の方々の芝居演芸等の余興で盛大に宴を開いていたそうですが、現在では衰退しているそうです。

お旅所神事のあと拝殿に集まり氏子総代衆の前で、今年の頭屋と引き受け式が行われます。



(H17.9.11 Kiss Digtal N撮影)

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