マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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結崎当家相撲の土俵作り

2011年11月06日 08時29分02秒 | 川西町へ
御遷座祭のこの日は当家相撲が行われる。

分霊を祀り神さんとなった当家への奉納相撲である。

土俵を作り終えて相撲を始めるのは10時ころだというMさん。

数年前に当家を勤めた人で今年は親族として支援される。

当家の奉納相撲は各垣内単位で行われている。

かつて垣内では家の「カド」で土俵を作っていた。

そこで取り組み相撲の奉納をしていた。

Mさんが小学生のころにはこうした母屋の「カド」あったが、狭くなりいつしか垣内の公民館でするようになった。

小学六年以下の子供たちが取り組む相撲。

対戦表を作って賞品がなくなるまで取り組んでいた相撲は何度も戦ったという。

辻垣内の土俵は既にできあがっている。

というよりも毎年のことだけに土台を崩すことなくそのままにしているという。

だが、土俵の藁俵は毎年作り替えている。

俵作りの名人とともに新当家が作られた藁は18メートルも編んだそうだ。

相撲取りの登り口は東側。

一本の俵がそこにある。

しっかりとした土俵は本物志向。

神聖な土俵は俵で決まると言っても過言ではないだろう。

旧当家の指示を受けて次当家や親戚筋の人たちが土俵を作っていく。

崩れた土を固めてホウキで掃き美しくする。

中央には砂が盛られた。

山のような形だ。

真ん中辺りに段を設ける。

そこには塩を盛った。

向きは北である。

そして奉書を神酒口のような形に整えて開けた一升瓶に挿し込んだ。

土俵はそれだけでなく四方に笹竹を立てる。

注連縄を張って紙垂れを取り付ける。

それだけではなく2本の笹竹には土俵を清める塩撒きの竹カゴを吊るす。

それは北側の2本である。



相撲取りが取り組む際にその塩を摘まんで土俵に撒くのだ。

完成した土俵作り。

そうこうしている時間になれば子どもたちが集まってくる。

(H23.10. 9 EOS40D撮影)


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