正月始めに行われている鬼打ち行事。
その多くは紙面に「鬼」の文字を書かれるのだが、奈良市柴屋町の八坂神社では板に書かれる。
しかも、注連縄を燃やした灰を墨汁として使うたいへん珍しい行事である。
まずは宮司が鬼を書く。
とんどで燃やした注連縄は昨年に掛けたもの。
灰を拾って椀に入れ水溶きしてスリコギで摺る。
墨汁に浸して新米の稲穂を束ねた筆で書く。
板は昔から使っているのでうっすらと鬼文字が残っている。
それを準えるかのように墨書する。
毛管現象にならないから墨汁はあがってこない稲穂の筆。
書くのはとても難しいという。
達筆な文字で書かれた鬼の板。
天頂に小さな御幣を三本挿して拝殿横に掛けられる。
鬼的のお供えも奇妙だ。
必ず足のような格好の二股ダイコンを供えるという。
これは鬼の足を具象しているのだろうか。
そこには麻苧、串柿、五個のモチ、ヒジキも奉られた。
支度が調えば、引蟇(ひきめ)祭と書かれたこともあった引目(ひきめ)祭が始まる。
拝殿にススンボ竹で作られた矢は10本、古くから使われている弓を立て奉る。
六人衆と自治会役員が並んで、祓えの儀、祝詞奏上など神事が賑々しく行われる。
そのあとが弓打ちの行事。
東西南北、天、地、鬼の順で矢を射るのが一般的だが柴屋は違った。
天、北、東、南、西、艮(うしとら)、坤(ひつじさる)、地、鬼の順だ。
艮は表鬼門、坤が裏鬼門にあたる。
破魔矢を立てるとき、上向きなら表鬼門、下向きなら裏鬼門という関係なのかどうかは判らないが、鬼門に向けて打つのも珍しい。
打った矢、かっては参拝者が競って拾って持ち帰ったそうだが、現在は直会で配られる。
神棚などに供えて家の守り神にしている。
(H22. 1.17 Kiss Digtal N撮影)
その多くは紙面に「鬼」の文字を書かれるのだが、奈良市柴屋町の八坂神社では板に書かれる。
しかも、注連縄を燃やした灰を墨汁として使うたいへん珍しい行事である。
まずは宮司が鬼を書く。
とんどで燃やした注連縄は昨年に掛けたもの。
灰を拾って椀に入れ水溶きしてスリコギで摺る。
墨汁に浸して新米の稲穂を束ねた筆で書く。
板は昔から使っているのでうっすらと鬼文字が残っている。
それを準えるかのように墨書する。
毛管現象にならないから墨汁はあがってこない稲穂の筆。
書くのはとても難しいという。
達筆な文字で書かれた鬼の板。
天頂に小さな御幣を三本挿して拝殿横に掛けられる。
鬼的のお供えも奇妙だ。
必ず足のような格好の二股ダイコンを供えるという。
これは鬼の足を具象しているのだろうか。
そこには麻苧、串柿、五個のモチ、ヒジキも奉られた。
支度が調えば、引蟇(ひきめ)祭と書かれたこともあった引目(ひきめ)祭が始まる。
拝殿にススンボ竹で作られた矢は10本、古くから使われている弓を立て奉る。
六人衆と自治会役員が並んで、祓えの儀、祝詞奏上など神事が賑々しく行われる。
そのあとが弓打ちの行事。
東西南北、天、地、鬼の順で矢を射るのが一般的だが柴屋は違った。
天、北、東、南、西、艮(うしとら)、坤(ひつじさる)、地、鬼の順だ。
艮は表鬼門、坤が裏鬼門にあたる。
破魔矢を立てるとき、上向きなら表鬼門、下向きなら裏鬼門という関係なのかどうかは判らないが、鬼門に向けて打つのも珍しい。
打った矢、かっては参拝者が競って拾って持ち帰ったそうだが、現在は直会で配られる。
神棚などに供えて家の守り神にしている。
(H22. 1.17 Kiss Digtal N撮影)