マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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精華町菱田・コロナ感染症対策中、春日神社の年越し大祓

2024年06月03日 07時42分15秒 | もっと遠くへ(京都編)
時間が丁度合えばいいのだが・・・

正月行事を調べていた京都南部地域。

御田祭や、ケイチン行事ともいわれる弓打ち行事。

さらにはお寺行事のオコナイなども調べたい。

奈良にいちばん近い位置にある京都南部。

奈良の行事、習俗からみて京都南部の類似例を探していた。

ネットに見つかった京都府相楽郡精華町菱田・春日神社。

弓打ち行事がある、と・・・

1月10日あたりにされるのでは、と推測して出かけたが、終わっていた
ようだ。

今日は大晦日の31日。

どなたか、氏子らがおられたら尋ねてみよう。

それぐらいのつもりでやってきた精華町菱田・春日神社。

到着時間は、午後2時過ぎ。

所定の駐車場に停めて、参拝兼ねる行事調査。

ここ菱田・春日神社には、砂もちとか砂撒きは見られなかった。



注連縄は、門松飾りに固定した葉付きの竹に、藁で包んだ竹に取り付けた形式。

これまで、私が調べた範囲内であるが、珍しい形態である。



さて、この藁を束ねたしめ縄。

昨年の令和2年の1月10日に訪れたときに見た祭具の残欠

なるほど、このような形態でしめ縄をかけていたのだ。

理解できるしめ縄であるが、ほんに珍しい。



振り返り、見た手水鉢。

コロナ感染症対策に使用を禁ズ。

どこともでもないが、あるところにはきちんと抑えている手水の停止。

大勢の買い物客がやってくるスーパーやコンビニエンスストアなどの施設もまた、手洗い場は使えるが、洗った手を乾かすハンドドライヤーも使用禁ズ。

これでないといけない、ということではなく、それぞれ施設の判断。

その、手水鉢に刻印あり。



「文化十二年(1815)九月」は、奉られた日付け。

今から207年前。

寄進された人たちは、当時の若者。



今でいえば青年団或いは若者組だと想定される菱田の「若中(※他所では若連中表記もある)」。

「手指の消毒」は、神社備え付けの手指消毒剤。

そして、参拝は右側通行。



必要最小限のコロナ感染症対策に手を打っていた。

午後2時半、白衣を着用していた二人の宮守さんが動いた。

午後3時から行われる神事の前にしておく御供あげ。



これよりはじまる祭典は、年越しの大祓えのようだ。

御供あげされた宮守さんに、挨拶申し上げ、尋ねた弓始式の日程。

「基本、1月10日の実施であるが、村行事のとんど焼きの火番に消防士が待機せなあかん。その日が出初式に重なると、消防士は出初式に参加しないといけない。だから、菱田春日神社としてのとんど焼きができない。その対応に、令和4年は1月9日が出初式、と決まった。弓始式は、1月10日の成人の日になると思うが、確定的なことは本日、資料を持ち合わせていないからわからない」、と伝えられた。

ちなみに、本日の午後3時ころに来られる女性の宮司。

年越しの大祓えに御湯立神事をされるのだろうか。

夕刻時間が迫ってくる午後3時前。

見届ける時間の余裕もなく、ぎりぎり時間。

京都南部地域の調査はもう1カ所ある

そちらを優先したく車を出した。

(R3.12.31 SB805SH/EOS7D 撮影)


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