マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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菅生後出の山の神

2013年04月10日 06時55分17秒 | 山添村へ
峰出の山の神を拝見して後出を訪れた。

すでに勧請綱を掛け終えた頃であった。

焚火を燃やして暖をとっていた村人たち。

後出の山の神は御神体の山の神周りを囲むように勧請縄を置いている。



手前にクラタテが一つ。コウジミカン、クシガキ、クリ、トコロ、モチを供える。

傍には峯出と同様に農林業の七つ道具が揃えてあった。

クワ、サラエ、スキ、ツチ、ノコギリ、ナタ、カマ、ノコギリ、ツチノコ(カケヤ)などは当番に人が作った。

平成17年にはスキの代わりにトラクターがあった。

後出においても大刀がある。

それには高額な金額を墨書している。

村が金持ちになるように毎年金額を上げて高額にしていく。

昨年は横ばいであったが、今年は株価が上がったので少しあげたと話す。

平成17年のときは五億六千万円であったが数年ぶりに訪れた今年は六億五千万円。

徐々に上げている様子がよく判る。

山の神さんは防犯、厄除け、厄払い。

集落の出入り口から悪いものが侵入しないように勧請綱を掛ける。

後出の人たちの話によれば菅生は峯出、大垣内の他にも谷出(たんで)、上出、下谷の各垣内がある。

谷出は上、下それぞれに分かれている。

他にもカジヤ出がある。

カジヤと云えば鍛冶屋であろう。

(H25. 1. 7 EOS40D撮影)