マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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田植え初めの気候事情

2010年06月11日 07時10分15秒 | 山添村へ
今年は天候が不順だ。

2月は初夏の陽気かと思える日々があった。

そのままだったら稲も育ちが良く、農作業が忙しくなるだろうと思っていたが、3月に入ると冷え込む日々となった。

4月もそうだった。

例年なら5月3日に田植え初めの「植え初め(うえぞめ)」をしている。

4月25日には霜が降りた。

屋根には霜柱が立った。

これでは苗が育たんようになるといって、植え初めの実施日を送らせた。

水を張った田んぼの春は遠い。

お茶も遅れていると話す山添北野のI氏の奥さん。

昔は4月15、16日に獅子舞がやってきた。

その日、田んぼに水を落とした。

苗を芽吹くには袋に入れて風呂に浸ける。

それを苗代に落とした。

これをモミオロシと呼んでいた。

外でしていたので今年のような天候でも苗は強靱に育ったという。

田植え初めは田んぼの畦にカヤと苗を植える。

そこには祈年祭でたばったサカキも挿しておくそうだ。

(H22. 5. 1 聞き取り)