ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「Another Galaxy」 20200430

2020-04-30 | Weblog

 

     *

内部観測と外部観測は相互に照らし合い、
交わる光のハレーションになにかが兆す。

      *

「かくありき」から「かくありうる」へ。
虚無と諦念はある地点で刹那に破られる。

シグナルの無限連結が偶発的な転移を用意し、
エロスの奔流は超出への「窓」を開いていく。

エモーショナルな走査線が風景を走り抜け、
一回的コンテキストが次々にピックアップされる。

予期のエロスが新たな地平を開くとき、
システムには光度が増していく。

相剋と蹉跌に打ちひしがれるとき、
新たなコードの創発が強いられる。

システムは絶えざる流動に晒されながら、
未踏の均衡点を際限なくめがけていく。

応答され応答するものの属性において、
巡航速度はキープされなければならない。

     *

いま・ここに、あること、あらぬことの偏差から、
可能性のエロスがシステムに時制を滲ませる。

      *

かつて-いま-これから
経験はつねに時間の秩序をたずさえている

新たな風景へ向かうまなざしの作動には、
いつも遠く近く面影が忍び込んでいる。

単時点における状態の立ち上がりには、
時間の厚みと広がりが連結されている。

システム全域を覆う絶えざる流動の波頭は、
時制の介入によってはじめて意味を獲得する。

時制の両極からのまなざしの照射によって、
システムの巡航速度は照らし出されていく。

システムは不可抗の誘いと衝迫に包まれながら、
こうしてあることへの惜別を連れている。

意志の発動はつねに非知の作動に先行されながら、
訪れる世界にはすでに固有のfeelが刻印されている。

 

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