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内部観測と外部観測は相互に照らし合い、
交わる光のハレーションになにかが兆す。
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「かくありき」から「かくありうる」へ。
虚無と諦念はある地点で刹那に破られる。
シグナルの無限連結が偶発的な転移を用意し、
エロスの奔流は超出への「窓」を開いていく。
エモーショナルな走査線が風景を走り抜け、
一回的コンテキストが次々にピックアップされる。
予期のエロスが新たな地平を開くとき、
システムには光度が増していく。
相剋と蹉跌に打ちひしがれるとき、
新たなコードの創発が強いられる。
システムは絶えざる流動に晒されながら、
未踏の均衡点を際限なくめがけていく。
応答され応答するものの属性において、
巡航速度はキープされなければならない。
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いま・ここに、あること、あらぬことの偏差から、
可能性のエロスがシステムに時制を滲ませる。
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かつて-いま-これから
経験はつねに時間の秩序をたずさえている
新たな風景へ向かうまなざしの作動には、
いつも遠く近く面影が忍び込んでいる。
単時点における状態の立ち上がりには、
時間の厚みと広がりが連結されている。
システム全域を覆う絶えざる流動の波頭は、
時制の介入によってはじめて意味を獲得する。
時制の両極からのまなざしの照射によって、
システムの巡航速度は照らし出されていく。
システムは不可抗の誘いと衝迫に包まれながら、
こうしてあることへの惜別を連れている。
意志の発動はつねに非知の作動に先行されながら、
訪れる世界にはすでに固有のfeelが刻印されている。
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