解放の道具としての知
抑圧の道具としての知
ふたつの知の用法は混在しながら
最後に決着をつけるように
抑圧優位の知の集積体、社会として構造化してきた
知の階梯と一体化した社会構造、人間の階梯
この構造を生きることは、望んでも望まなくとも
知の階梯の上昇と下降、優位と劣位の弁証を生きることを意味する
そして、抑圧としての知の世界を生きるかぎり
不可避的に、深層には暗い雨が降り注ぐ
暗く、さびしく、恥辱に染まり、怨念に溶けた悲しい雨
やがてこの地層には憎悪と腐食の種子が宿り、いつか発芽する
おそらくこの展開のすべてを見通したあとにはじめて
解放としての知へ向かうたしかな理由とルートが生まれる
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