イワン・アサノヴィッチは畑作が好きです。キャリアはもう20年以上になりますが、言いたくはないのですが腕の方は正直なところイマイチです。
梅雨からさきは高温と降雨で雑草の伸びが激しく、今日などは腰が痛くなるほど草取りをしていました。
そんな辛い労働のためにと考え、労働歌代わりにウオークマンを買い込み、昭和歌謡や演歌・オールデイーズ、青春歌謡などあたり構わずダウンロードしては畑で聴いています。最近にいたってはレンタル屋からシャンソンのCDを借りて来て聴いていますが、シャンソン愛好家からは顰蹙(ひんしゅく)を買いそうですが畑でも結構イケマスよ。(-_-;)
イワン・アサノヴィッチは芸能界から引退した、女性歌手のちあきなおみが好きです。歌唱力は言うに及ばず、セクシーで愛嬌・庶民性に優れていました。むかしTV番組で司会の前田武彦氏が“ビックリ美人”と、ちあきなおみを紹介していたのですが、瞳に特徴のあるセクシーな美人でした。
ちあきなおみがクールファイブと前川清の「愛の旅路を」カバーして唄っています。畑のイワン・アサノヴィッチは何気なく聴いていましたが妙に心に残りました。翌日も同じ曲を選曲して聴きながら“畑労働”の開始です。
♪死ぬも生きるも あなた一人と 恋に掛けたい 命一筋♪<o:p></o:p>
♪砂を噛むように 暮らした 哀しい過去を オツオツオー オーー♪<o:p></o:p>
という具合に前川清の転がし節をいかんなく取り入れているところなど、ちあきなおみも流石です。意外と茶目っ気のある女性なのでしょうね。
原曲はいわゆるムード歌謡の雰囲気で、故・内山田洋と男性コーラスグループが例に因って前川清ブシを伴ってヒット(と言っても中級のヒット)させた曲です。夜の酒場世界を醸し出すサキソホーンが全面に出て伴奏で鳴いています。(1970年リリース:山口あかり作詞、藤本卓也作曲)
しかし、ちあきなおみのカバー曲は間奏にピアノを強くちりばめてスローな曲に仕上げて歌っています。ムード歌謡というよりもバラード風なタッチです。ピアノ伴奏が光っています。ちあきなおみの持つアンニュイな気だるい歌い方もマッチしています。カバー曲として成功しています。
改めて前川清節の原曲をダウンロードして聴いてみました。「元木に勝る枝木なし」とでも言うのでしょうか、名曲に感歎です。ひょっとしたら今この歳になったから、しみじみと古い曲の良さが分かるようになったのかも知れません。<o:p></o:p>
歌謡曲に限らずかくの如く、若いということは色々と見落としをしてしまうものかも知れませんね。ま、それも可なりでしょう
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