イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

野中広務氏(元官房長官)の勇気

2010-05-05 10:42:19 | 国際・政治

 小渕内閣時代の官房長官だった野中広務氏が「官房機密費」の内容を暴露した。(朝日新聞 5月1日付け)

84歳になったいま、あの世に行く前に、月あたり7,000万円という国民の貴重な税金だから、この際にきちんと使い道を議論した方が良いと思い敢えて公表したとのこと。そして氏は機密費自体をなくした方が良いと提案している。

「官房機密費」は首相(毎月1,000万円)を始めとして国対委員長・参院幹事長・一部野党議員・評論家らに渡されたそうだ。そして驚くことにある評論家からは自宅の新築祝いに3,000万円を無心されて渡したそうだ。その他の評論家にも定例的に渡っていたそうだ。しかし、田原総一郎には断られたとのこと。

”既得権の前例踏襲化”で罪悪感が麻痺した現象なのだろう。自民長期独裁政権の弊害の典型的産物である。

いくらあの世に行く間際だからと言って、逆恨みされることを承知で公表に踏み切った野中広務氏の勇気に敬意を評するものである。

イワン・アサノヴィッチも30年前に某県庁で、既得権みたいに踏襲化された業者との飲食・接待を辞退する運動に取り組んだ事があった。伏魔殿化した密室県庁の中にあっては、主として管理職連中から逆恨みされたものである。

公共工事の起工時・竣工時(実は名目を付けて随時であった。)に業者と宴席を共にする行為は「神聖な行為だ」と宣(のたま)う管理職者もいた。そんな管理職者からは逆恨みの挙げ句にパワハラや人事上の差別も受けた。

イワン・アサノヴィッチは間接的に”御用学者”や”タレント学者”にも渡っていただろうと推測する。政権交代を挟んで自民党政府を批判しなかった「学者」や「評論家」が面白いことに今は盛んに民主党政府を批判している。

もう「官房機密費」が貰えないからの腹立ち紛れの批判・評論と受け取っても間違いではないだろう。畢竟、御用学者・御用評論家のさもしい姿である。


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