そらみつ みそら file  ~To Provide You With Unity~

こころとからだについて、気がついたことを書いていきます。
『』の中の言葉は、見えない世界から伝わってきたものです。

水の道 2 お水取りの水脈と笠置寺

2015-03-23 15:02:10 | 旅の記録

今回の旅の前置きとして、お水取りの歴史と、関西を北から南に貫く水脈のことを書く必要があります。
 
笠置寺は東大寺の前に第一回のお水取りがあった寺として知られます。
お水取りとは東大寺で3月はじめの二週間行われる行で、正式名称は「十一面悔過法(じゅういちめんけかほう)」と言います。
東大寺の開山の良弁和尚の弟子、実忠和尚が笠置寺の「千手窟(せんじゅくつ)」と呼ばれる龍穴の奥から弥勒菩薩の住む兜率天に至り、その内院四十九院を巡り、行われていた行法を人間界に伝えたのがはじまりと言われます。
実忠により752年1月に笠置寺正月堂で行われ、翌2月に東大寺二月堂で修二会として始められたのがお水取りで、以来1200年以上もの間、毎年続けられています。
 
お水取りの水源は、福井県の若狭神宮寺の前を流れる遠敷川の約1.5キロ上流にある鵜之瀬です。
若狭の神宮寺から流された水が、京都の地下水脈を経由して東大寺まで届き、行に使われるというのがお水取りのあらましです。
お水取りですくわれなかった水はそのまま地下を流れ続け、最後は那智の滝から流れ落ち、熊野灘に達するという思想です。
この地下水脈は、京都の貴船、鞍馬、下鴨神社などの京都市内から伏見を通り、東大寺を抜けた後は三輪や吉野、天川、大峯を経由して熊野に流れると考えてよいでしょう。
 

 

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