細い山蕗の佃煮.......【きゃらぶき】
いい塩梅の甘辛さ、春の香りとホロ苦さ..........
まるで「蕗の風味」を凝縮したような美味しさ...........。
「北海道育ち」には馴染みのない佃煮で..............
市販品を食べても、美味しいと思ったことがなく........
やたら塩辛かったり甘かったり、シギシギと筋っぽかったり........
これでは本当の味が解らない.......作るしかない(笑)........。
とは思っていても、機会を逃してて今年やっと挑戦した.........。
・・・山蕗・・・

あまりに綺麗で、真っ黒にしてしまうのは忍びないですが............
処理は簡単で嬉しい......サッと湯がいて水に晒し、皮を剥きカット........。


まずは.....日本酒・醤油・濃縮ダシ少々で「15~20分」強火で炊く....
お水を使いたくなかったので、日本酒は豪快にドボドボ.................。
いったん火を止め休ませる......再び火を入れる.....を繰り返す.......
3回くらいでしょうか......だんだんと「黒く」染まってくる........。

ここからやっと「甘み」をつける...............
水飴が良いそうですが無かったから、うちは「味醂・きび砂糖・蜂蜜」を....
30分ほど炊く.......柔らかくなったら醤油で味を調節し、しばらく炊く。
これで一応は完成なのですが....................
休ませては火入れを数回くりかえす(数日間)................
そうすると、色も味わいも深くなるそう.............
・・・さらに火入れした様子・・・

まだ途中なんですが.......たまらず食べだしている........。

なんて美味しいのでしょう................
こんなに美味な佃煮だとは、想像もしていませんでした.........。
市販品がナゼ不味かったのか解った.................
蕗の味も香りもホロ苦さも、雲泥の差で違う............
ちゃんとした「佃煮屋さん」のは違うかも知れないけど.......
すくなくともパック売りは、似て非なるものなんですね....納得......。
初トライだから、自重して2束しか買ってこなかったけど..........
山蕗が旬なうちに、もう1度ちゃんと炊こうと思います..........
うちの「もつもの定番」がまた1つ増えた.........うれし。
山菜の佃煮だなんて、面倒なレシピかな?と思っていましたが........
予想以上に簡単だった........時間はかかるけど、火入れ時間は短い........
炊いては「待つ」の繰り返しだから、びっちり付き合う必要もない........。
なにかの作り方に似ているな~と思ったら......オレンジコンフィだった。

苦味ぬきの下処理後......はじめは少し煮ますが...........
そのあとは、ひたすら火入れして止めるの繰り返し............
ただただ「しつこく」、日数をかけたダケだった............。
このまんま火入れしたいから、はじめから琺瑯容器に入れて........
ガスレンジにのっけては火を止める....を10日ほど.......。
皮も実も「一体化したゼリー状」に変化する...........。
時間がかかって面倒なようで、こういうレシピは簡単至極........
なのに極上の味を提供してくれる.......ありがたや.........。