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映画:リボルバー・リリー

2023-08-14 22:40:35 | 演劇・映画

くもりがちで、晴れたり、にわか雨になったり、台風接近の蒸し暑いお盆中。

 

早朝から、隣市・シネマコンプレックスで、『リボルバー・リリー』を鑑賞。

時は、大正末期。

かつては、内閣の敏腕スパイであった小曾根百合(通称・リボルバー・リリー)は、殺された金融資産家の遺言をもつ少年を託され、帝国陸軍を相手に、再びの闘争と殺戮に巻き込まれていく。

大正浪漫+ハードボイルドで、美しい殺し屋の銃が火を吹く。

その円熟した大正文化の終焉を告げる関東大震災直後の日本。

小曾根百合を演じる綾瀬はるかの美しいアクション・シーンを堪能できる。

 

綾瀬はるかでないと使いこなせないような大珠真珠のオペラサイズのネックレスが、乱闘シーンの中で、糸が切れ、飛び散るシーンは、美しさの極み。

衣装が最高。

その名の通り、序盤から、百合の花の着物姿で登場。

モダン・ガールの緩いカールのボブの髪型。

長衣。

黒い総レース。

そして、フィナーレで、再び、白い百合の刺繍のドレスを、陸軍兵士相手に、真っ赤に染める。

綾瀬はるかは、ニコリともせず、ひたすら感情を押し込んだクールな殺し屋を演じ続ける。

こういうアクションの出来る女優って、あまりいないかも。

長澤まさみ、清野菜名・・・くらいしか思いつかない(昭和なら、志穂美悦子とか・・・?)

 

現在のストーリーが進行していくなかで、時折、百合の過去が断片的に描かれていくけれど、諜報員になったいきさつなどは、殆ど語られていない。

この時代に、日の本で、女性スパイは、現実に居たのかどうか・・・たとえ、居ても名前が残らないのがスパイだからな・・・。

欧州なら、マタ・ハリが、フランスで処刑されていたし、中国で、活動していた李香蘭なんかもそうかもしれない。李香蘭は、後に、政治家の山口淑子として活動するし、川島芳子とかいたけれど、これも中国のひとだったか・・・。

・・・でも、そんなウンチクは、どうでもよくて、とにかく、綾瀬はるかが、リボルバーとベレッタを撃ちまくるシーンは、圧巻。

美しきハード・ボイルド。

 

 


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