明け方に台風が、接近。
風雨共に強くなるも、台風の進路の西側だったので、無事に通過を、お見送り・・・。
(昨日の続き・・・)
この美術館は、比較的、新しい美術館で、県央にあるもうひとつの県立美術館の方が、歴史が旧い。
県立美術館は、(私が知らないダケかもしれないが)ロクな収蔵品がない(過去のおハナシで、現在は、有るのかも知れないが・・・)。
それに比べて、宇都宮美術館は開館時に、6憶円かけて、ルネ・マグリットの『大家族』を購入した。6憶円の価値があるのかどうか?私にはわからないけれど。
この作品好きなんですよね。
嵐が来るのか、鉛色の雲が、上空を覆いつくしているのだけれど、水平線は、薄紅色で、切り取られたような鳩(鳩なのか別の鳥なのか?)の空間には、青空。
不安と安心が同居したような・・・不思議な空気感があって・・・。
この原画を最初にみたのは、もう6年前だろうか。
始めて、相方に連れてきてもらった美術館で、この絵の展示があって、驚いた・・・市立の美術館の収蔵品であることにも・・・。
そのあと、数回見ることができたけれど、常設展示と言いながら、展示していないときもあるし、他美術館への貸出しなどで、お留守の時も多い(らしい)。
・・・何故、作品タイトルが、『大家族』なのかも、さまざまに議論されているけれど、ホントウのところは、作者のマグリットに聞くしかないのだろうし、ソレは、既に叶わぬ事。
奇人変人の部類に入るのだろうマグリットの胸中は、わからねど・・・とにかく、この空気感が、好きで。
この美術館は、相方の好きな場所のひとつらしく、煮詰まったり、悩んだりしたときは、よく来ていたと言っていた。
(↑展示室に向かう開放的なエントランス。大谷石づくりの柱と壁が、象徴的)
広大なよくお手入れされた里山が隣接されていて、ハイキングや散策にもよいところで、古墳群なども点在する。
市内の高台にある高級住宅地のどん詰まりに位置する・・・JRの駅からは・・・むろん・・・遠い。