鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

『ガラスの仮面47:美内すずえ・著』~神と仏の恋は・・・???

2011-08-11 22:52:38 | Weblog
殺人的猛暑続く・・・。

このところ、この物語の刊行されるペースが上がってきた。
再開はないのかな・・・と思われるくらい出版にブランクのあった時期もあったけれど。

少女漫画の典型・・・『ワタシのバレエシュースに画びょうが・・・』的パターンは、健在で、もうよいお年頃の鷹宮紫織さんの嫉妬・・・ちょっとありえね~~~展開だった前巻に引き続く、千の仮面をもつ演劇少女・マヤと大手プロモーションの若き社長・速水真澄の恋。
真澄さん・・・純粋すぎ・・・。
キスくらいしてしまえ・・・!なんてシーンでも、大人のオトコは、我慢する・・・健気・・・。
少女は、護るもの、慈しむもの・・・そこがいいんでしょうね。少女漫画だし、いまどき、珍しいくらいピュアで、あまりにも古い。

・・・で、演劇の神様は、二人の恋を成就させるんでしょうかね・・・ってあたり・・・。
多分、二兎を追うものは、一兎をも得ず・・・。
『紅天女』は、神と仏の恋。
演劇の神は、女優が、『男』に恋をするのを許さない。
創造の神(この場合は、作者の美内すずえさん)は、許すのだろうか?
お師匠さんの月影先生と劇作家・尾崎一蓮は、たった一夜の契り。
月影先生は、たぶん、満足だったことでしょう。

生身(漫画だけれど)の男(速水真澄)と演劇と・・・千の仮面をもつ少女・北島マヤは、どちらを選ぶのだろうか・・・???

紅天女は、どちらに微笑む?
望んでも得られない才能の壁にブチあたり、失明寸前の姫川亜弓と恋の成就を目前にする北島マヤと・・・。

北島マヤと速水真澄の恋は、たぶん、現世(漫画だけれど)では、成就しない。
それは、鷹宮紫織の名前が暗示しているような気がする。
しおりの『し』は、紫・・・たぶん、紫の薔薇は、真澄と紫織を暗示しているような気がする。
深読みしすぎか・・・???
このふたり、たぶん、敵対することなく、結婚して、天才・北島マヤをバックアップするのではないだろうか・・・???

・・・などと、勝手に、今後の展開を予測してみました。
たぶん、全くあたっていないと思いますが・・・。