未熟なカメラマン さてものひとりごと

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絶景ビュースポット

2010-05-11 20:29:55 | 風景


先日、因島を訪ね、除虫菊畑を巡っているとき、白滝フラワーラインのとあるところで、重岩石鎚大権現と書かれた幟を発見。それも急な山道沿いにたくさん立っていました。
直感的に、この上に登れば見晴らしの良いところがあるのでは!?とひらめきました。道路沿いの駐車スペースに車を停めて、カメラを片手に登ること5分。その大権現が祀られているらしき場所があり、海側の木々の隙間に目をやると巨大な岩があるではありませんか。恐る恐る岩の上に立つとまさに絶景。素晴らしい瀬戸内海の風景と、下の方にはしまなみ海道の車の列までもが豆粒のように見えます。
それにしても、岩の下はどうなっているの?と、とても気になるところですが、恐ろしくて覗けません。これだけ大きな岩だと、下の自動車道からもよく見えるでしょうね。ほんとに素晴らしい、是非、おすすめしたいビュースポットです。
ただ、あとで思ったことですが、この岩がご神体ということであれば、上に登って良かったのかどうか気になるところです。

木製の案内版には次のように書かれていました。
(重岩大権現由来記)平成11年4月吉日 江戸時代中期、真言宗石鎚派により石鎚講が教勢と備後地区に広めた頃勤講された。明治初期には石鎚社と称せられていた。大正十年楢原善吉等が発起人となり、神名を自然石に深く彫り、ここを霊場としてその布教に勤めた。而来益々御神威は高まり大権現の呼び戻しにより、九死に一生を得た信者が現れ、その霊力のあらたかさを呼び戻し権現と称する等、愈々人々の信仰は深まり、崇敬者も年々増加している。(字が薄くなって見えにくく誤字があるかもしれません)

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段々畑を染める白い花

2010-05-05 23:19:07 | 風景

眼下に重井西港が広がる除虫菊畑

5月1日の山陽新聞の備後版に、「段々畑染める白」というタイトルで尾道市因島の除虫菊が咲き始めという記事が掲載されており、連休中にぜひ行ってみたいと思っていました。
除虫菊の花は殺虫成分を含み、殺虫剤や蚊取り線香の原料になります。因島では水はけのよい傾斜地が多いことから、最盛期の1940年には350ヘクタールで栽培されていましたが、化学薬品の普及などに伴い減少。現在は島内3カ所、計47アールのみで種子の保存と観賞用として育てられています。
すなわち、①重井町馬神6906農業・大出雅彦さんの20アール、②フラワーセンター前の康和会が管理する24アール③大浜町・白滝フラワーライン中程休憩所の除虫菊咲かそう会
の3アール、計3カ所です。咲いた状態はまさにマーガレットのようですが、花の咲いていない状態ではまるでラベンダーのようにも見えます。
絵になる被写体を求めて、この3カ所を巡ってみることにしました。フラワーセンター前ではほとんど咲いていない状態でパス、次に因島大橋をバックに咲くという、大浜町・白滝フラワーライン中程の休憩所に行きましたが、まだ2分程度の開花状態、しかも畑の広さもほんのわずか。パンフレットでは絶好の撮影スポットとあったので期待していましたが、少々がっかりでした。最後に新聞に掲載されていた重井町の段々畑を目指します。途中に除虫菊の看板があり、ここの空き地に車を止めて農道を歩いて行きました。左手眼下にのどかな重井西港が広がってきます。歩くこと10分、お目当ての段々畑が見えてきました。素晴らしい!なんと満開でした。農道から段々畑を登っていくとさらに素晴らしい景色が広がっていました。
「昭和初期、この重井町は日本一の拠点栽培地をほこり、山野を白一色のじゅうたんで敷き詰め、満開時の5月には壮大なパノラマを映じたもので、あまねく旅情をさそいロマンの島とうたわれた」(因島観光協会)そうですが、なるほど、その一端を垣間見たような気分でした。
かつての最大の納入先であり、「金鳥」の商標名で知られる大日本除虫菊株式会社、正式な社名より商標が浸透している状態ですが、創業のきっかけを忘れないため、「大日本除虫菊」の社名は堅持しているそうです。企業スローガンは「昔も今も品質一番」。素晴らしいですね。

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