みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

晩秋の庭の花たち/問題だらけの行政・職員&情報公開に対する姿勢/福井でいま何が起きているのか-2

2006-11-28 16:51:36 | 「ジェンダー図書排除」事件

きのうのつづき。

夕陽に映えて、
  
庭のモミジも、燃えています。



モミジの木の下には、大文字草と小菊。
  

   

翌日はあいにくのお天気で、
  
サザンクロスとアブチロンが雨にぬれていました。
  

もうすぐ霜がおりるという今頃になって、
たくさん花を咲かせています。


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こちらも、きのうのつづきです。

『む・しの音通信』No.58に寄稿してもらった、
今大地はるみさんと寺町知正さんの記事を紹介します。
どちらも、「無党派・市民派」の市議会議員です。

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          「インペイドワークに蝕まれた福井県行政」
                           福井県敦賀市・今大地はるみ
 

 「福井『ジェンダー図書排除』究明原告団および有志」が80名の賛同者とともに、福井県に対し、福井県男女共同参画推進条例に基づく苦情申出を提出したのが8月29日。この事件の発端となった近藤氏も同じく苦情申出を行い、男女共同参画審議会で審議されることになった。
 わたしたち原告団は、審議会の公開での開催も合わせて申し入れしていた。審議会の開催日や公開での開催について、事務局のみどりさんが問い合わせをしたが、福井県の回答は、お粗末もいいところ。「日程は決まっていない、審議会は公開で行っている」というばかりである。福井県のいう「公開」とは、審議会にマスコミを入れている、マスコミの報道がすなわち公開であるということらしい。
 一般の傍聴はいままで、一度もなくするつもりもないという。いまどき、一般の県民や市民の傍聴を認めないことが平然と行われているのが福井県だとあらためて痛感。
 電話で問い合わせても、開催日時は決定していないを繰り返す担当課へ、直接乗り込んで直談判したが、いままでどおり「検討します」の回答のみ。
 「図書選定基準」についても、福井県はいつ策定するのか、策定に当たって委員会は立ち上がるのかをあわせて聞いた。なんと、7月にすでに出来あがっているというではないか。その選定基準を出してほしいとお願いしたら、またしても生活学習館の所管なので、本庁では出せないの一点張り。
 生活学習館館長に了解を取ってほしいといえば、あとでお返事しますと先延ばし作戦に
出る始末。今すぐ対応してほしいと粘った末に、しぶしぶ館長に電話、やっと「関係図書等整備方針」が出てきた。8月の集会前にあわただしく公開してきた文書の中にあったのは、平成7年度版の選定基準なのに、その2
ヶ月前には策定されており、しかも問い合わせるまで知らんぷり。本庁と出先機関との軋轢がまたしても顔を出した一幕となった。
 11月はじめに開催するらしいという審議会の日程が、10月の終わりになっても公表されないことに業を煮やし、わたしたちは再び福井県に対し、「審議会を公開で開催すること、一般の傍聴を認めること」などを申し入れすることにした。たった2日間で92名1団体(「む・しネット」)の賛同者を募り、10月30日の朝、担当課に午後1時30分に申し入れ書の提出をすることを告知、福井県庁へ向かった。
 1時直前、わたしの携帯に担当課課長から電話が入り、審議会は公開で行うことになったから、申し入れ書を提出する必要はないという。とりあえず、申し入れ書は予告どおり提出するので、話はその場で聞くということを伝えた。担当課長は、「今大地さんのいうことはすべて、することに決定したのでもういいでしょう」といわんばかりの態度がありあり。11月2日に開催される審議会の傍聴の申し込み締め切りが前日の午後3時、10名限定でオーバーした場合は抽選という。
 申し入れ書に対して、文書での回答を求めたとたん、課長は泣きそうな顔で、「言われたとおりしているのに、今大地さんはいつもバシッバシッって厳しいことばかり要求するんだから・・・」。
 これのどこがわたしたちの要求どおりなんだ! 今朝の電話のときには、日時が決定したことも、公開で開催されることも何一つ言わなかったじゃないか! 2ヶ月もの間、何一つ進まなかった審議会の話が、申し入れをすると聞いたとたん、たった3時間足らずで決定するんだから、怠慢としか言いようがないではないか!とあらたに怒りがフツフツ。仏の顔も三度までだよ!
 図書排除事件発覚から半年、出さない・見せない・知らせないの三無主義が徹底している隠蔽体質も、仕事先延ばしの怠慢体制もいまだ変わることのない福井県の病巣は、かなり進んでいると見て間違いはなさそうだ。
(「む・しの音通信」No.58より転載)
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             自治体や職員の質&情報公開に対する姿勢
                        岐阜県山県市・寺町知正


 今年5月から福井県の図書排除事件にかかわって、(すべての職員がそうとは言わないが)県職員の公務に対する責任や情報公開に対する認識がきわめて乏しいと感じている。その「自治体や職員の質」が、今回の図書排除問題を大きなものにした原因の根本にある。
 今回、福井県への6月26日付けの「排除した書籍リスト」の公開請求に対し、知事は7月7日付で「一部非公開」処分をしてきた。とはいえ、実質は、「ワクの罫線」を除いて、ほぼすべて真っ黒の書籍リスト5枚だ。
 そもそも、特定書籍の「排除をする」ことは検閲に当たる違法行為である。思想・良心の自由、表現の自由、著作者人格権等を侵害する行為である。図書館業務に関しては「閲覧に供されている図書について,独断的な評価や個人的な好みによってこれを廃棄することは,図書館職員としての基本的な職務上の義務に反する」(最高裁第一小法廷平成17年7月14日判決)とされているし、「図書館の自由に関する宣言」もある。
 今回、公開しない部分として列記された情報は、「表題部、NO、書籍名、副題、著者・編者、出版社、備考各欄記載事項」。これらは公開しても情報公開条例上なにも支障がないのに、あえて「非公開とする」という権利侵害がなされた。かりに、リスト提出者が純粋な民間人であって、しかもその文書に氏名の記載があれば、「個人名」部分だけを非公開にすれば条例に適合する。
 そこで、私たちは、「知事の非公開処分は福井県情報公開条例に照らして違法であるから非公開処分を取り消せ」との行政訴訟を、8月26日に福井地方裁判所に起すことを公表し、福井県にも通告した。
 すると、福井県は8月11日になって突然リストを公開してきた。その理由は、「リスト作成者が公開してもよいといっている」というもの。では、今回同様のリストを他の者が作成して、「公開するな」といったら公開しないというのだろうか。
 答えは、ノー。情報公開条例はそのように気まぐれでルーズなものではない。福井県が公開した理由が「裁判にされたら負けるから」ということにあるのは、明白だ。
 では、なぜ、当初、公開しなかったのか。 県職員が、「関係者から要求されたジェンダー図書を排除の意図をもって片付けたから」と考えることで説明がつく。簡単に言えば、「やってはいけないことをやったから、内緒にしたい、騒がれたくない」という心理。
 そこが見えていたから、私たちは、「上野千鶴子・原告団代表」として、提訴する作戦に出た。全国の同様の動きに対しての警鐘にもしたいとの期待も込めて。
 ところで、この排除本リストの作成者は、福井県の男女共同参画条例に基づいて知事の委嘱を受け、かつ、県から手当ての支給を受けている「推進員」である。推進員に「反推進」の中核人物を入れたことで、今回、福井県の男女共同参画推進施策の問題だけでなく、行政や職員の質の問題まで露呈した。
 こんな話もあった。5月に3名が連名で情報公開請求したとき、福井県はなんと、「同一文書の公開請求でも一人ずつ公開請求書を提出すべき」と要求してきた。条例に定めのないそんな誤った要求は許されないので、知事に申し入れをした。すぐに県職員からの要求は撤回された。もし、他県でもこのようなところがあったら、ぜひ改めさせてほしい。
 これまで非公開だった男女共同参画審議会の会議は、突然、公開された。が、職員が審議会を録音したテープを情報公開請求したら、職員が持っているにもかかわらず「県の公文書(記録)」ではない、「不存在」だと処分決定された。
 これらどれを見ても、「先どり行政」でなく、無責任な行政の姿だ。住民にとって、クリアしなければならないハードルが多い自治体ほど、ハードルを課す職員がいるほど、自治体の質が悪いのが常。福井県は、これらの他にも、マズイことを続けている。
(「む・しの音通信」No.58より転載)
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