みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

障害者施設殺傷 許されない命の蹂躙/犯行生んだ闇の解明を/キュートな赤と白の鹿の子百合

2016-07-27 18:59:35 | ほん/新聞/ニュース
枝垂れ源平花桃のうしろに、
遅咲きの赤鹿の子百合(アカカノコユリ)が咲いています。

蜂に刺されたトラウマが残っているので、
草をわけて近づくことなく、源平花桃の手前から撮っています(笑)。
  
くるっと巻いた赤い花が、とてもキュートです。

もう一本の枝垂れ源平花桃の下には、
ひとあしさきに、白鹿の子百合が咲いています。



雨が降ったので、キンリョウヘンやランたちも生き生きしています。

胡蝶蘭も最後の一輪が咲き終わったので、
花が咲いていた花茎を2節残して切り戻しました。

胡蝶蘭は、直射日光を嫌うのと、大きな葉に自然の雨があたるとよくないので、
家のなかか、強い陽の当たらない軒の下で夏越しします。

カサブランカもそろそろ花が茶色くなってきて、
咲き終わりなので、花瓶を玄関に持ってきました。

クリック してね 


ところで、
神奈川県相模原市の障害者施設で起きた障害者をねらった事件。
強いいきどおりを感じると同時に、悲しみで胸がつぶれる思いです。

  社説:障害者施設殺傷 許されない命の蹂躙   
2016年7月27日 中日新聞

 残虐極まりない犯行に胸がつぶれる。相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で発生した無差別殺傷事件。強い恨みか、差別意識か。人の命と尊厳が、なぜやすやすと蹂躙(じゅうりん)されてしまったのか。

 狙われたのは、身の回りの介助が欠かせない知的障害者たちが入所する施設だった。寝込みの犯行に加え、心身の不自由さからも、襲撃された人の多くは全く事態がのみ込めなかったに違いない。

 犠牲者は十九人に上り、殺人事件としては戦後最悪という。強い憤りと深い悲しみを覚えざるを得ない。

 警察に逮捕されたのは、この施設に二月まで三年余り勤めていた元職員(26)だった。「障害者がいなくなればいいと思った」といった供述をしている。

 職場への不満を募らせていたのか。障害者を劣った存在として排除する優生思想も垣間見えるから、がくぜんとさせられる。動機の解明を徹底せねばならない。

 とはいえ、元職員も精神疾患を抱えていたようだ。

 衆院議長宛てに、障害者を安楽死させられる世界を訴えた手紙を書いたり、警察に大量殺人の実行を示唆したりした。相模原市は「自傷他害の恐れ」があるとして、精神保健福祉法に基づき、三月まで措置入院をさせた。

 難しい問題が横たわっている。

 懸念されるのは、批判の矛先が行政や病院、警察に安易に向かいかねないことだ。元職員の危うい兆候を把握しながら、なぜ凶行を未然に防げなかったのか、と。世間の心情としては当然だろう。

 そこは注意を払いたい。そうした批判は、ともすると地域で暮らす精神障害者への差別や偏見を助長しかねないからだ。

 憎むべきは犯罪そのものだ。犯人はそれを償わねばならない。

 全国で相次ぐ障害者への虐待事例を思いおこしてみる。厚生労働省のまとめでは、二〇一四年度の施設での虐待に関する通報や相談は千七百件余りに上った。今度の事件と同根の部分はないか。

 高齢化が進むにつれ、心身の機能が衰えた人は増える。施設の安全策を強め、職員の技能もモラルも高めねばならない。

 四月に施行された障害者差別解消法は、障害者の生きづらさを和らげるよう周りに配慮を促している。障害の有無にかかわらず、人の尊厳と平等を守り、支え合う共生の大切さをいま一度考えたい。

 事件に教訓を学び、安心安全な社会をつくり続けねばならない。


  社説:相模原の事件 犯行生んだ闇の解明を
2016年7月27日 朝日新聞

 障害を抱える老若男女が静かに暮らす施設で、身の震えるような事件がおきた。

 相模原市できのうの未明、26歳の男が施設に押し入り、知的障害者ら19人の命が奪われ、多くの人が負傷した。

 その経緯から浮かび上がるのは、強烈な殺意と、不気味に冷静な計画性である。犯罪史上でも特筆される異様な事件だ。

 複数の刃物を準備し、ハンマーで窓を割って侵入。職員を結束バンドで縛り、寝ていた入所者を次々に切りつけた。そして警察に出頭した。

 男は今年2月ごろ、「障害者が生きているのは無駄だ」と書いたビラを施設の近くでまき、保護者の同意で安楽死させられるように求める手紙を衆院議長公邸に持参していた。

 どんな事情であれ、障害者に対する危険な偏見は断じて容認できない。事件はどんな経緯で起きたのか。捜査当局は徹底した解明を進めてほしい。

 事件を不可解にさせるのは、男がこの施設で3年以上も働いていたという事実だ。

 施設では、10~70代の149人が共同生活を送り、160人を超える職員が働いている。

 日常の世話を通じて障害者らと親密に接し、家族や関係者らとも交流があったはずだ。その経験を積んだ男が「障害者」を狙い撃ちしたとすれば、なぜなのか、事件の闇は深い。

 男の言動について連絡を受けた市は2月、精神保健福祉法にもとづいて、男が自分や他人を傷つける恐れがあるとして措置入院させていた。12日後には入院の必要はなくなったと診断され、退院したという。

 措置入院は、本人や家族の同意と関係なく、行政が強制的に命じるものだ。必要以上に長びかせれば重大な人権侵害につながる。

 ただ、入院の直前に議長公邸に持参した手紙で、男は犯行を「予告」していた。その中に記されている手口は、今回の事件で起きたことに重なる。

 退院時には、家族と同居する約束になっていたが、実際にはどうだったのか。男の治療と見守りは十分だったのか。本人と家族への支援体制や、医療と警察との連携などについて、綿密に検証する必要がある。

 男は4、5年前には教員を目指しており、教育実習先の学校では子どもたちから慕われていたという。穏やかな人柄とみられた若者が一転、犯行に走った背景に何があったのか。

 現代社会のありようも含めた広い視点から今後の捜査を見つめ、考えるほかない。  


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7月26日(火)のつぶやき

2016-07-27 01:10:49 | 花/美しいもの
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