goo blog サービス終了のお知らせ 

みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

名古屋市議会:リコール署名開始-2/新聞記事の紹介

2010-08-28 09:03:30 | 市民運動/市民自治/政治

昨日は、全国ニュースでは小沢さんが民主党の代表選挙に出る、というニュースでもちきり。

地元各紙は、名古屋市議会のリコールが始まった、という記事がトップをかざり、
どこも、このリコールの是非をめぐって、特集を組んでいる。

    
2010.8.26 毎日新聞   2010.8.26 朝日新聞 

 名古屋市議会解散へ、リコールの署名集め始まる
2010年8月27日 朝日新聞

 河村たかし・名古屋市長が主導する市議会解散の直接請求(リコール)に向け、署名集めに必要となる「請求代表者証明書」が27日午前、市選挙管理委員会から交付された。これを受け、市長や支援者はリコールに必要な約36万6千人分の署名集めをスタート。議会との対立で行き詰まった「市民税の恒久減税」などの公約を実現するために、市長が「議会の総入れ替え」を市民に求める異例のリコール運動が始まった。
 政令指定市で議会解散のリコールが成立すれば全国で初めて。河村市長は午前8時すぎ、個人事務所前で報道陣の取材に応じ、「市長選で示された民意を実現しなければならない。市民の力で政治が変わるかどうかだ」と意気込みを語った。
 証明書は午前9時15分、署名集めを担う市長の支援団体「ネットワーク河村市長」の代表が市選管で受け取った。署名簿には証明書が添えられている必要があり、市長の支援者らは同日中に署名集めを始めるため、市内の事務所で急ぎ印刷作業を進めた。
 署名集めは、請求代表者に委託された受任者が担う。ネットワークによると4万3千人の市民が登録している。署名期間は1カ月間。署名が集まれば市選管がチェックし、有効署名が36万6千人に達していれば、解散請求を経て、年末か来年初めにも住民投票が実施される。住民投票で有効投票数の過半数が賛成すれば市議会が解散し、来年2月に出直し市議選が実施される見通しだ。
 河村市長は「河村派」の候補者を約40人擁立し、議会(定数75)の過半数を占めて公約の実現を図る考え。自らも辞職し、市議選と同時に実施される市長選に再出馬する方針だ。
 河村市長は昨春、同市長選で過去最高となる51万票余を獲得して初当選した。だが、公約の筆頭に掲げた恒久減税について議会側は今年3月、「財源不足や市民サービスのカットにつながる恐れがある」として「1年限り」と修正。減税は6月から実施されたが、あくまで恒久的な実施を目指す市長は、支援団体とともにリコールに向けた準備を進めていた。(寺西哲生、塩原賢)
 


応援クリック人気ブログランキングへ してね 
本文中の写真をクリックすると拡大します。

以下は、昨日はスペースの都合でアップできなかった、
名古屋市議会のリコール関連の記事の続きです。 


 名古屋市議会:リコール署名開始 河村市長主導で
毎日新聞 2010年8月27日

名古屋市の河村たかし市長の支援団体「ネットワーク河村市長」は27日午前、市議会解散請求(リコール)の署名集め開始手続きを終えた。市長は同日正午、署名集めスタートを宣言した。政令指定都市の市長が議会解散を目指すという異例のリコール署名が始まった。期間は来月27日までの1カ月。議会解散の是非を問う住民投票に持ち込むには、有権者の約5分の1に相当する36万6000人以上の署名が必要だ。
 午前9時過ぎ、支援団体メンバー3人が市選管で、解散請求代表者の証明書の交付を受けた。支援団体は受任者約4万3000人に署名簿などを配り、27日午後、市内全域で署名集めを開始する。
 昨年4月の市長選で51万票を獲得し圧勝した河村市長は、公約に掲げた市民税10%減税と地域委員会実現のほか、議員報酬半減などを巡って議会と対立を深めた。市長は「市長選の約束は絶対に守らなければならない」と訴え、議会解散による出直し市議選実施を目指す。市長が自ら設立した地域政党「減税日本」から市議選に候補者約40人を擁立し、議席(定数75)の過半数獲得を狙う。
 河村市長は27日朝、「『保身議会対庶民革命』。日本で初めて市民の力で政治が変わるかどうかだ」と語った。
 市議会の横井利明議長は「二元代表制と議会制民主主義の精神を冒とくする行為だ」とコメント。議会は同日午後、臨時議員総会を開き、市長主導のリコールを批判する決議文をまとめる。署名期間中、新聞広告や集会で議会の主張を市民に訴え、市長との対決姿勢を強める構えだ。【高橋恵子、丸山進】
毎日新聞 2010年8月27日



名古屋市議会:リコール署名開始 市長側「ねずみ算方式」/市議側「賛同市民少ない」  
毎日新聞 2010年8月27日 

 名古屋市の河村たかし市長が主導する市議会解散請求(リコール)の署名活動が27日スタート。「手応えは十分」と強気の市長側は、「ねずみ算方式」で署名数を増やす作戦を展開する。市長派の市議選立候補予定者に署名集めを競わせ、意欲を試すテストも。しかし、市長と対立する市議らは「市長は過信している」「署名は集まらない」と、リコールは失敗に終わると予想している。36万6000人分の署名は集まるのか--。市長対市議会の1カ月にわたる攻防が幕を開けた。【高橋恵子、丸山進、加藤潔】

 「議会の選択がいいのか、市長選の選択がいいのか。ぜひ署名運動を応援したってちょうよ」。河村市長は27日正午、署名開始を宣言し、名古屋市中区の繁華街で市民に訴えた。
 市長の支援団体「ネットワーク河村市長」は4月から署名集めを担当する受任者の募集はがき約100万枚を配り、約4万3000人から応募があった。1人当たり10人分の署名を集めれば、リコール条件の36万6000人を軽く超える計算だ。「署名する」との意思表示はがきも約2万2000通を集めたという。
 市内約20カ所で開いた受任者説明会では、定員30~120人の各会場に大勢の市民が集まった。この説明会参加者を中核的な受任者と位置づけ、署名を集めながら新たに受任者を募るという「ねずみ算方式」で支援の輪を広げる作戦だ。
 また、河村市長率いる地域政党「減税日本」の市議選立候補予定者約40人に、署名獲得数を競わせて選挙に対する意欲を測る。受任者説明会に参加した主婦(63)は「おけいこ事に行ってもリコールはいつも話題に上る。市長のことを理解している人は多いので署名は集まる」と強気だ。
 一方、市長主導の議会リコールに反発する市議らは「1カ月という短期間で集められるかは疑問だ。首長が議会を解散することに賛同する市民は少ないだろう」と、署名は失敗すると予想する。
 民主党愛知県連の杉岡和明幹事長は「河村市長は市長選で51万票の民意を得たといっているが、民主党や支援団体の助けがあったからだ。市長が独力で得たわけではない」と冷ややかに見る。
 自民市議の一人は「仮に署名が集まり、住民投票に持ち込まれたら、解散賛成派が大挙して押しかけ、過半数を得る可能性が高い。住民投票に持ち込まれる前に市長選の対抗馬を見つけ、河村市長に不信任案を突きつける方が得策だ」と危機感を募らせている。

==============
 ■解説
 ◇対話努力足りず

 河村たかし市長と市議会の対立が議会リコールの署名活動に発展した背景には、対話の努力をせずに対立をあおってきた市長の政治手法がある。
 市長選の公約で市民税10%減税と地域委員会の実現を掲げた河村市長は、獲得した51万票を力に議会に挑んだ。議会リコールを示唆するなどし意図的に対立の構図を作り、減税条例と地域委員会のモデル実施を認めさせた。
 しかし、2月定例会で、議会の意向を考慮せずに議員報酬半減と議会定数半減の条例案を提出したころから形勢が逆転した。団結した議会側は減税条例を1年限りに修正し、地域委員会を拡大実施する予算を認めなかった。
 議会に挑戦し、自分の考えを押し通す河村流の政治手法は、事前の根回しや癒着を嫌うゆえだ。首長と議会のなれ合いを打破するには、劇薬とも言える強力なリーダーシップも必要だろう。
 だが、度を過ぎた挑戦がたび重なれば、議会も団結して立ち向かうことを覚える。結果として市長に対する憎しみが「河村包囲網」を強化させたのだ。
 民主主義の基本は対話だ。話し合いで相手を説得することこそが政治だ。癒着と対話は紙一重。対話の努力を市長と議会の双方が続けなければならない。【高橋恵子】


名古屋市議会:リコール署名開始 増田寛也・元総務相の話
毎日新聞 2010年8月27日 中部夕刊

 ◇対話放棄は制度逸脱
 地方自治での二元代表制は、議会と首長の対立を前提としている。議会と首長それぞれが民意を代表し、対立した場合は徹底した話し合いで一致点を見つけ、政治決着することが期待されている。
 対立は直ちに悪いとは言えない。「良い対立」は政策的な対立で、住民のために論争して一致点を見つければよい。悪いのは感情的な対立だ。名古屋市の場合は、河村市長が当選からたった1年4カ月で話し合いを放棄して「悪い対立」に陥っている。
 市長選の公約を実現するといっても、もう一方の民意である議会との議論は必要だ。マニフェストは、議会対策が困難かどうかも想定して実現できる政策を書くもので、書いた以上は困難でも議会対策をやり切らなければならない。
 公約が実現できないからといって話し合いを放棄してリコールの音頭を取るのは、リコール制度の趣旨から逸脱している。リコールはあくまで市長や議会が民意とずれ、次の選挙では間に合わない場合に住民に認められている。
 議会を納得させられないならリコールに走るのではなく、市議選で議会の民意を変えればいい。同調する候補を市議選に擁立しようとする河村市長のやり方は正しい。だが、来年4月の統一選で市議選が予定されており、2カ月だけ市議選を繰り上げるリコールはパフォーマンス的だ。
 今回のリコールは制度の趣旨とは外れているが、それでも成立するようなら市民から見て市議会がいかにひどかったかの表れにもなる。市民の判断が注目されており、市民は真剣に考えて臨んでもらいたい。【聞き手・丸山進】
毎日新聞 2010年8月27日 中部夕刊



  
最後まで読んでくださってありがとう
人気ブログランキングへ クリックを

 記事は毎日アップしています。
明日もまた見に来てね
  



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8月27日(金)のつぶやき

2010-08-28 02:05:27 | 花/美しいもの
23:56 from Tweet Button
名古屋市長主導の市議会リコール署名開始/山県市・県議リコールの代表者証明書交付の記事も http://t.co/QaW0h2U
by midorinet002 on Twitter
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする