気ままなあれこれ日記

60代主婦が、日々の雑事から感じたことを日記にしました。

三十日(みそか)

2009-12-30 19:02:19 | Weblog
今日は、朝から、寒い。
室温が、10℃ない。
起きたものの、ホットカーペットに入り、テレビ番組を見始めたら、つい見いってしまった。

wowowで松本清張作「波の塔」という昭和の香りの漂う映画を見る。
主演は、津川雅彦、有馬稲子・・。沢村貞子も出ていた。
汚職事件を調査していた検事と容疑者の妻との不倫・・。
女性の髪形やファッションが、昭和30年代の様相だ。

私が印象の残ったのは、有馬稲子の抑えた演技。決して、笑わない。
もちろん、設定が、容疑者の妻で、若い検事との不倫関係にあるのだから、
楽しい表情は、想定できない。
何だろう?昭和の30年代の女性像は、男に従い、不自由な境遇の中で
生きることの心苦しさを感じているかのようだ。
最後、二人で駆け落ちをする約束をするが、女性は一人、富士山の麓にある入ったが最後出てこられないという青木が原樹海に和服姿で、足袋をはき、草履で入っていくところで「終」の文字が。

汚職事件と言う時代を反映させ、そこに生きる男女の純粋な愛をも描こうとしたのだろうか。

今の平成の世の中を映す小説とは、何だろう?
こと恋愛は、障害があるとその価値が断然増して、劇的になる演出効果がある。
ストレートにすぐにお付き合いできる恋愛は、ドラマがないのだろう。
「婚活」なんて言葉を聞くと、興ざめかも。

12月も30日に暇なことを思った。