毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 170

2016-05-29 23:19:19 | 本 2

 

久しぶりにスティーヴン・キングの長編を読んでいます。

いやぁ、面白い。

相変わらずの内容なんだけど、やっぱり私はキングが大好きだ。

当たり外れ(あくまでも私個人の好み)は作品によってはあるけれど、

相性がいいのかな、どんなに汚い言葉と「おぇっ」なシーンで埋め尽くされていようとも、

化け物、悪霊、エイリアン、吸血鬼、超能力者がでてこようとも、

結構そういう刺激的でゲロゲロな事柄に隠れてしまいがちだけど、

家族とか友達とか仲間とか、人と人とがどうやって信頼関係を築いていくか、そしてそれがどんなに素晴らしいものなのか、

キングの本には私が欲しいものが描かれている、と思っています。

初期の頃はそうでもなかった記憶が。読み取る力が足りなかったのか。

悪があって、それに立ち向かう者がいて、少年少女がいて、老いた友人がいて、守るものがあって、もうパターンなんだけど、

それでもいいから死ぬまで書き続けて欲しいし、読む楽しみをいつまでも私に与えて欲しい。

ああ、なんだかキング称賛で始まってしまったわ。

 

では、いつものようにこの10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

  億男/川村元気

「あのお……」まどかは、メニューをじっと眺めたのちに、店員に声をかける。「ライス

 

 

誰でも「宝くじに当たったら」って考えたことあると思います。

私なら人間ドック(せこいなぁ)と別宅かなぁ、楽器演奏用に。

英国にいくでしょ、後は貯金か(笑)。なにこのスケールのなさ。

宝くじで3億円あてた男がその後どうしてどうなったか。

そんな内容かと思って借りたけど違っていてちょっとがっくり。

本屋大賞ノミネート作だそうで、え、これで? とさらにがっくり。

まぁ、久しぶりに「宝くじにあたったなら」なんてアタマの中であれこれ考え楽しんだから、いいか。

 

 

 

 大きな鳥にさらわれないよう/川上弘美

 相似骨のような頭蓋骨のかたちとはまったく違う、蝶が羽を広げそこなったような形の小さな

 

 

いやぁ、川上さん好きな作家なんですけど、これは難しかった。

柔らかで静かな川上さんの言葉なんだけど、芯を掴みきれなかったというか、

どんどんどんどんもやもやもやもや、この雲を誰か払ってくれという感じのまま読了。

簡単でわかりやすい本ばかり読んでいると、考え、理解が必要とされるものを読んだとき、

うわ、私ってなんでこんなにわからないんだと、ショックを受けてしまいます。

「注意深く観察すること。結論はすぐに出さないこと。けれど、どんな細かなこともおろそかに

せず記憶にとどめておくこと」

ちょっとタイムリーな言葉でした。

 

 

 

 

 

 メビウスの守護者 法医昆虫学捜査官/川瀬七緒

 牛久は体を直角に曲げて深々と頭を下げてきた。

 

シリーズ4作目! 今回もグロ賢い! いやぁ、キングの本と併読してたんですが、もうどちらも甲乙つけがたいグロ描写。

そのグロさのハードルさえ越えられれば、このシリーズは面白いですから。

リンカーン・ライムにも負けない証拠物件の検証と考察。

ただね、今回は途中で犯人がわかってしまったし(この先ネタバレありますのでお気をつけください)、

ジャン=クロード・エレナの「香水」を読んだ人だと、あれ?って思ってしまうのでは。

主な参考文献として巻末に「香水」も記してはあるけれど、ちょっともったいなかったなぁ。

前半目立ってかき回していた伏見管理官はぷつっと消えてでてこなくなったし。

次作に期待だな。

 

 

 

 

 ドクター・スリープ上/スティーヴン・キング

話すことにはなんの興味もなかった。

 

 

最初にいっぱい書いたのと、あと少しで下巻読み終えそうなので、

次の回にまとめて書くことにします。

あの「シャイニング」に続編が出ることは聞いていたのですが、その続編がこの本です。

シャイニング、読み直したいけど、あれ、キングの中で一番怖かったんだよな。

怖すぎて二度と読みたくないけれど、もうおばさんになったから読んでも大丈夫かも(笑)。

 

以上、170回目でした。

 


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