毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

17ページ 6行目 145

2015-09-19 23:50:50 | 本 2

 

昨夜の突然の呪いのようなパソコンの絶不調、

朝一番にパソコンに飛びつき動作確認、おお、戻っている、いいやつだわ。

一晩眠ったら呪いはとけたのね、なんの呪縛だったやら。

リンゴのマークの祟りだったのでしょか。

 

シルバーウィークっていうんですね、このどどーと続く休みの赤い数字は。

札幌は雨ですが、いかがおすごしですか。

予定なし、お金なし、娘もいない。

あるのは本とウクレレ、体力とご飯支度(笑)。

 

さて、あまり乗り気ではない今回の17ページシリーズ。

なんだか書きたいことが結構あるんだけど、

それって感想というより感情のほうが強くでてしまいそうで、

ライト版にするか、激情版にするか(笑)。

 

いつものように、この10日間に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写しています。

あとは紹介にも感想にもならない雑文です。

 

 

 

 

 この年齢(とし)だった!/酒井順子

まれてド根性でニューヨークにやってきた……といった出自も、まずは異なるとこ

 

 

 

久しぶりの酒井順子さんですが、なかなか面白かった。

過去から現在にいたる、名を成した女性(紫式部もいればガガもいる)の転機を集めて書いてあり、

酒井さんの痛烈な人間観察がざっくざく(グッサグサか?)飛び出すかと思いきや、意外とあたたか目線。

まぁところどころチクっと酒井節がでてますが。

たとえば、マドンナの章では、

日本のアイドルが、前髪で額を隠し、口を手で覆って笑っているのに対して、

マドンナは堂々と股まで開いていた。

笑ってしまった。

さすが酒井さん、好きだ。(あくまでもマドンナの恰好よさについていい意味で書いてありますので)

で、偉人伝のダイジェスト版のような短さではありますが、

え、そうだったのと初めて知ることも多々あり。

例えば、あの有名なノーベル賞受賞者のキュリー夫人。

私も子供のころに伝記を読みました。もちろん子供向けに書かれていた本で、

夫婦で貧しい中苦労をし研究を積み重ねラジウムを発見したと記憶してますが、

夫ピエールの死後、ピエールの弟子の科学者(4歳年下の既婚者)と不倫をし、

大スキャンダルになっていたことは子供向けの本には書いていなかった。

キュリー夫人もいろいろあったんだ。

で、その名前だけはしっているけれど・・・って人多いじゃないですか。

宇野千代さん。

私の中では、「お猿さんのような顔(失礼、いずれ私もこうなります)に独特の髪型、

着物と着こなしはため息が出るほど素晴らしい人」としか見ていなかったのですが、

読んでみたらなかなかな人だったようで。

あの有名なドラマも観ていないし、本も読んでいないので、いやはや、この恋愛遍歴にはおったまげました。

さらにぎょぎょっときたのが岡本かの子さん。

名前だけはしっているけれど・・・。 

どんな美女だったんだろうと思ったら・・・。

世の中、一筋縄ではいかないんですねー。

ついつい、この酒井さんのこの本に書いてあった人たちの著書や関連書籍を読んでみたくなったのでした。

 

 

 

で、勢いで図書館へ。

 

 

 

 生きて行く私 上/宇野千代

川西の家に帰って見ると、家には新しい母が来ていた。「今日から、

 

 生きて行く私 下/宇野千代

自身であることも忘れて、「あは、あは、はははは」と声を上げて笑っ

 

 

図書館に大型活字本というのしか置いてなくて、字が特大サイズなのを読んでみたわけですが、

いやぁ、なんと書いていいのやら。

 

 

 幸福に生きる知恵/宇野千代

と、愉しい。

 

 

すごいなぁと讃えたい部分と、それは人のすることではないでしょうという部分と、

極端すぎてちょっとなんて書けばいいのか。

 

 

もう一冊、酒井順子さんの影響で借りてきたのが、

 

 

 

 新潮日本文学アルバム 岡本かの子

 

 

いやぁ、この人もすごいというか、なんというか、

名前は知っているし、岡本太郎氏の母なんだけど、そこまでは知っていたけれど、

一つの家で、夫(岡本一平)と子供(岡本太郎)と愛人と暮らしていたなんて。

その愛人というのが、夫一平の愛人ではなくてかの子の愛人、それも夫公認。

で、失礼を承知で書きますが、画像検索しても驚くと思いますが、

どうみても美人ではなく、むしろその反対側にいる人で、黒目のはんぺんのような印象、

あの黒い大きな瞳は魔物っぽいというか、私なんか直視できないな。

何が魅力だったのか、そこまで惹きつけたのか、もっと詳しく(ゴシップ記事か)知りたい気がするけど、

知っても逆上してしまいそうか。

本当かどうかはわかりませんが、

かの子が死んで、夫と愛人(医師)はかの子のカラダに防腐剤を打ち続け、

土葬の許可をとり、東京中の花屋からバラの花を買い集め、

棺に土がつかないよう、墓穴にバラを敷き、そのバラの中に棺を埋めたという話です。

なんなの。なんなの、その愛されようは。

 

 

とまぁ、酒井さんの本は面白かったけれど、

思いもよらぬ収穫? 感情がざらざらとなった145回でした。


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