娘のPCにてごそごそ作業中です。
前々から、
この街には私好みの、そそるそそる建物がわんさかあることに気が付いていたのです。
札幌ならきっと壊され、新築物件になってしまいそうなビルや商店、民家。
この街では昔のモダンというかレトロというか郷愁というか哀愁というか。
まぁ、
とにかく、ヨダレとため息がごっちゃで口元から垂れ漏れしそうなブツが今でも普通に街中に存在しているわけです。
ただし。
誠に残念なことに、
それを私は(あぁっ・・・)と小さく叫びながら車窓から眺めるのみでして。
娘の住んでいる地域は新興住宅街。
つまり新しく開発された地域でして、まわりにはそそるブツはありませんし、
そそるブツが多々存在するエリアからはかなり離れた場所でもあるのです。
何日間も滞在を許されるわけではありませんので、
そそるブツツアーを遂行することもできず、
ただただ、バスの窓から涙と叫びを漏らすのみなのです。
あぁ悔しい。
いつか思う存分歩きまわりたいっ。
そう毎回毎回歯ぎしり状態なのですが。
ちょびっとだけチャンス到来っ。
信号待ちのバスの窓から『おぉっ』な建物&アーケード(と言っていいのか?)を発見っ。
間に合うか?発車してしまうのか??
慌ててバッグの底をさぐり、デジカメを取り出しバスの窓越しに写してしまいましたわ。
この建物の色、シミ、ヒビ、そして玄関の風合い。
曇り空の下の洗濯物。荷台付きの自転車。ブラシになぜかスコップ、入口に青いプラケース。
そして隣家との隙間の、飲み屋街のアーケードというか看板に燦然と輝き君臨する強烈な三文字。
それは パリ街。すごい。
メガネ屋さんやパン屋さんで「パリ」がつくのは知っていますけど、
ここは「パリ」を上回る「パリ街」ですからっ。
その「パリ街」に「ちば」があれば、電柱には「芦別温泉ホテル」だし。
電柱で半分隠れて読めない見えない看板には何が書いてあるのか。
暗闇に赤く浮かび上がるパリ街の灯り看板を見てみたいです。
あぁこの街を探検しに行きたいっ。
残念ながら娘はこういう興味はまるっきりありません。
そりゃそうよね、私だって娘の歳の頃にはこんな建物に興味ありませんでしたわ。
だから間違っても、
『乗せて連れて行ってあげるっ』とはなりませんっ。
行き帰りは荷物抱えて疲れもピーク、根性ないしね…
帰りのバスの車窓に幸運が訪れますように。
中でハシゴするには勇気がいるね(笑)
そちらばかり目が行っていたのですが、
良く見ると右のピンクの建物は氷屋さんなんですね。
お米屋さんだと見間違いしてました。