予備知識なしに書店で新刊本をぱっと買うことは滅多にないのだけれど、
一昨日迷って買わずに帰ってきた本が気になって、
今日別の書店で在庫を確認してから買いに行ってきた。
立ち読みをした、出だし、本編突入前の3ページがやけにインパクトがあり、
でもちょっと凄惨な場面が生々しくて尻込みしてしまったのだ。
が、気になる。
外していませんように。
早く読みたいのだけれど図書館本が控えていて、
まずはそちらを読んで返却しないと次へ進めない。
ストーンサークルの殺人/M・W・クレイヴン
ああ、面白い本でありますように。
今日も17ページの6行目は省略してぱぱぱっと。
兄の終い/村井理子
どこかで紹介していた文を読み借りてみたのだけれど、
小説かと思いきや著者村井さんのほぼノンフィクション。
疎遠というよりほぼ絶縁状態のお兄さんが亡くなったと警察から深夜連絡がはいる。
身内と呼べるのは村井理子さんだけ。
宮城県の警察に元妻の加奈子ちゃんと一緒に遺体の引き取りと火葬、諸々の手続き、住居の始末をしに行く。
なぜ元妻が登場するかというと、上の女の子は元妻のもとに、下の小学生の男の子の親権は亡くなった兄になっていて、そちらの問題も解決しなければならない。
湿っぽい話でも恨みつらみの話でもなく、
いかに数日の間にすべてをやり終えたかの記録とともに、
これは村井さんの後悔の浄化というか、村井さんにとってはとてもプライベートなことだけど、
書くことによって弔い、前を向けたのではないかと読後感はよかったです。
で、もっと率直な感想はというと、私も荷物整理をしなければならないなと。
夫の実家の後始末を数年前にしたけれど、
それはそれは、あれは経験者はわかると思いますが、
老夫婦が何十年にもわたってため込んだものというのは凄まじく、
同じことを私の娘にさせたくはない。
せめて自分のもの家のものは自分の手でできる限り減らしておかなければ。
と、今、家にあるものを三分の一は捨てるぞ計画邁進中です。
火の柱 上/ケン・フォレット 戸田裕之訳
きた、ついにきた。
事の始まりは書店で目にしたこのエリザベス・チューダーの表紙。
エリザベス・チューダー、つまりエリザベス女王で、今の女王はエリザベス2世。
上中下3冊だったので尻込みし図書館本を予約、
順番がまわってくる間に、大聖堂三冊、大聖堂果てしなき世界三冊を読み終えた。
この火の柱は「続編」となるらしいので、とりあえず読んでおけば間違いないかと。
で、なぜエリザベス・チューダーの表紙に飛びついたかというと、
私この時代の話が好きなんですね(笑)。
歴史は全く詳しくないのだけれど、
リチャード三世からこのエリザベスまでの流れだけは珍しく知っていて、
エリザベスの父ヘンリー8世は6人王妃のうち二人を斬首(一人はエリザベスの母アン・ブーリン)、
三人を離縁、6番目の妻キャサリン・パーだけは生き残ったというより先にヘンリーが亡くなった。長生きしていたらこれまたどうなったのか。
ちなみに6人のうち3人がキャサリン、二人がアンという名前となっていて、
いやぁ、そこらへんもヘンリー8世にインタビューしてみたい。
ちなみにヘンリー8世は身長188cmほどあったそうで、
あの蛇のような目にあの大きな体、目の前に立たれると迫力というか恐怖だったろうな。
ハンス・ホルバインが描いたヘンリー8世の肖像画。
これが描かれた時期を調べてみたら1536年~1537年で、
エリザベスの母アン・ブーリンが斬首されたのが1536年。
ちょうど時期が重なります。
なんだかリアルだ。
この頃はすっかり肥ってしまってますが、若き日のヘンリーはスポーツ万能、頭脳明晰、
音楽も踊りも得意、ちなみにいまでもヘンリー作曲といわれる曲が残っています。
話の先がどの方向に進んでいるんだ?
軌道修正して本の話に戻らなければ。
で、火の柱の上巻だけをまず読み終えたのですが、
グループ分けというか、話の進行が国ごとに分かれていて、
イングランドではエリザベス・チューダーが女王になるところで終了、
フランスではメアリー・ステュアート(表記そのまま)が結婚&アンリ2世の死去、
スペインでも話は同時進行で、歴史上の登場人物の名前を把握していないとこの本はきつい。
いやぁ、過去に読み漁っていたのが今となって役に立ったとは(笑)。
ただ宗教、カトリックとプロテスタントとなると困ってしまう。
どこまで食らいついていけるか。
中巻はいつ届くのだろう。
遅くなったのであとは読み終えた本だけ載せておきます。
火を喰うものたち/ティヴィット・アーモンド 金原瑞人訳
神に頼って走れ!/高野秀行
泥酔懺悔/朝倉かすみ、中島たい子、瀧波ユカリ、平松洋子、室井滋、中野翠、西加奈子、山崎ナオコーラ、三浦しをん、大道珠貴、角田光代、藤野可織
以上、なんだか書き足りない欲求不満の残る293回目でした。