書店に行ってきた。
行く書店にもよるけれど、だいたいどの棚を見るか、順番というか順路は決まっていて、
入り口近くにある新刊本、売れてる本、売りたい本のコーナー、移動、
単行本コーナー、移動、文庫本(日本&海外)、移動、あらゆる肉体関連本コーナー、移動、
気が向けば新書本の棚を眺める、移動、吟味タイム、移動、レジへというのが私のパターンだな。
寄ることが滅多にないのが、雑誌、コミック、料理本、ラノベ、旅行、健康、趣味、こんな感じ。
今日は書店に入ってすぐに「これは読まなくては、買わなくては」という本に出会うという幸先の良いスタート。
以後順番にぐるっとまわっていたのですが、
肉体関連本コーナーへ移動すると、なんだかいい感じ(存在感のあるというか)の女性(おそらく同年代)が、
真剣にカラダ関連の本を立ち読みをしている。
スポーツ系の人のような雰囲気もある。
同類系か? わかる、好きよね、こういう感じの本チェックするの(笑)。
真横に並ぶのもあれなので、違うコーナーへ移動、3D本(個人的にタイムリー・笑)を楽しみ、
空いたところでカラダ関連本をチェックし、満足したところで、レジへ。
で、レジで店員さんがまごついているうちに、
隣のレジにさきほどのなんだかいい感じの女性が並んだ。
咄嗟に、いったいこのいい感じの人は何の本を読むんだろう、何を買ったのだろうと、
好奇心がむくむくわくわくこみ上げてきて、
渡した文庫本をがん見してみると。
真っ赤な背表紙に漢字が書いてあるのが見える。
み、宮本武蔵? 宮本武蔵!
2冊!
シブい!
はー、彼女は宮本武蔵を読むのか? この連休は宮本武蔵なのか? 凄い、そういう世界もあるんだ。
いえ、彼女が読むとは決まっているわけではないですが。
彼女の夫かもしれないし、義父に頼まれたのかもしれないし、息子に渡すのかもしれない。恋人かもよ。
にしてもシブいなぁ、宮本武蔵か、かっこいいなぁ、私も1度やってみたいわ、レジへ宮本武蔵をどんと2冊。
私がひと目で買う気になった本は、
友情/山中伸弥 平尾誠二・恵子/講談社
平尾さんのファンでした。
「スクール・ウォーズ」世代だし、日本選手権は夢中になってみていた。
だから、その平尾さんが癌で亡くなるなんて、あの平尾さんが亡くなるなんて信じられなかった。
山中伸弥さんと仲が良かったなんて店頭で初めて知ったし、
こんな本が出ていたことも初めて知った。
すごいベタなタイトルだけど、それ以外の言葉が見当たらない、まさに「友情」だったのだろうな。
まだ1ページも1行も読んでいませんが、なんだかつらそうだし泣きそうだし、でも読むんだ。
後ろの「青春と読書」は集英社の読書情報誌。
ご自由にお持ちください。
ありがたや。
二〇一七年五月臨時増刊号となっている。あぁ、残っててくれてありがとう。
高野秀行さんのエッセーも載っている。「重版童貞」からの脱出(笑)。
帰り道に気がついたのだけど、あの宮本武蔵の女性、
4,5年前に某所(ジム)で一時期会ったことあったかも。
なんかそんな気がしてきた。
私服とスポーツウェアじゃ感じが違ってわからなかったけれど、きっとたぶんそうに違いない。