毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

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2017-10-19 23:59:59 | 本 3

 

 

 

寒くなってくると肩凝りになるのですが、これって私だけではないはず。

これもカラダが寒さに慣れるまでの辛抱と思ってはいますが、もっと着込んだほうがいいのかな。

相変わらず日中は半袖短パン(自宅時)で過ごしていますが、そろそろ限界でしょか。

 

いやぁ、気がつくと今日は19日、例のシリーズの日です。

簡単に、こんな本を読んだメモ程度の内容で。

 

 

 

 

 

 紙の動物園/ケン・リュウ

 マークは悲鳴を上げた。痛みより、恐怖と驚きのせいだった。そもそも、老虎はただの

 

 

短編集。表題作のこの「紙の動物園」以外はどうも合わなくて途中で挫折。

 

 

 

 

 

 

 マーティ/スティーヴン・キング バーニ・ライトスン画 風間賢二訳

 

17ページは絵

 

一年のそれぞれの月にふさわしいスケッチ風の短い物語をキングが書き、

それにバーニ・ライトスンの十二枚のイラストを付し、

特装版カレンダーとして販売するのを目的としていたそうで、

キングは一年を通して毎月かならずあるもの→満月→満月といえば狼男、

都合十二回の凄惨な殺戮シーンでいくつもりだったのが、カレンダーではやはり無理があり中編小説に変更、

結局小部数豪華限定本として4年をかけ完成、一般の書店に並ばず通販のみで販売されたそうです。

歳月を経てこうやって日本でも翻訳され読めるようになったいきさつが巻末に書いてあり、

それ以外もそうだけど、「マーティ」本文よりも風間賢二さんのあとがきのほうが正直点数いいんでないのかと。

まぁそんな出来でもキングが好きだからいいんです。

 

 

 

 

 

 シャトゥーン ヒグマの森/増田俊成

どから特別奨学金を得て北大に来て、すでに六年が経つ。このところホームシックになっていて、

 

 

狼男の次はヒグマ本。

第5回『このミス』大賞優秀賞受賞作ということなのに、どこがミステリーなんだ?ホラーというかパニックというか、

サバイバル小説じゃないかと読んでいたのですが、ラスト近くで、あ、これでミステリーに着地だとわかりました。

今回も「北大前の秀岳荘」「西区の山にもヒグマはいるし」だの札幌のことに触れています。

そして舞台は天塩郡幌延町にある北大天塩研究林。実在。でもフィクションですので。

勢いがすごくてほぼ一気読み。あまり怖がらせないで欲しい(笑)。

 

 

 

 

 

 ファントム・ピークス/北林一光

と化していた。

 

 

ぱっと見るとまるでキングの本のよう。藤岡新策さんの装画です。

さてこちらもヒグマ本。といっても舞台は長野県安曇野。

期待しすぎだったのか、ちょっと中途半端な仕上がりに感じてしまった。

やっぱり吉村昭氏の羆嵐が私の中で一番。

 

 

 

 

 

 秘密の地下世界/ナショナルジオグラフィック

 

フランス・パリの地下を覗いてみたくて借りた本。

クモの巣のように張り巡らされた採石場跡があるなんて驚いた。

坑道の総延長は300キロメートルを越え、一部は地下墓地になっている。

実際何度か陥没事故が起こっていて、地図や断面図をみると、

知らぬが花というか、絶対こういうのは好きなんだけれど、

好きなのとその上で暮らすのは違うよなと。

もちろん安全基準に基づき地上の建設物やメトロが走っているのでしょうけれど、

あ、地震とかあっちはないのかな、そういう根源的な恐怖のもちかたにも差が出るのかもしれないけれど。

カタコンブ地下納骨堂(パリはカタコンベではなくカタコンブと記されていました)もあるそうで、

もしも私がパリにいく機会があるとしたら、地下ツアーに参加してみたい。

 

 

 

 

 

  目でみることば/おかべたかし・文 山出高士・写真

17ページは頭隠して尻隠さずの語源となった日本の国鳥雉の尻尾丸見えでも隠れた気分になっている写真。

 

みればわかる、おかべさんと山出さんコンビのシリーズ3冊目。

今回もためになるし、面白く、一目瞭然納得爽快。

問題です。

この表紙にもなっている日に干しているタコ、これが由来となった言葉はなんでしょう。

答えは「引っ張りだこ」。人気があって方々から引き合いがあることを言うのだけれど、

今度からこの言葉を見聞きしたら絶対青空になびく平面ダコが浮かぶはず。

 

 

 

 

 WONDER ワンダー/R.J.パラシオ 中井はるの訳

「去年? じゃあ、一年間ずっと考えていたのに、ぼくにはだまっていたんだね?」

 

 

2回読んでしまいました。1度読んで、2日あけて、また読んでしまった。

魅力のある本だと思います。児童書にしておくのはもったいない。

顔にとてつもない障害をもった男の子の話で、こういうのって読む前からつらいし、

ひょっとしたら感動話の押し付けなのではないかと距離をとっていた自分が間違いだった。

ひとそれぞれ受け取り方は違うと思いますが、私はこの本好きですね。

作者のQ&A と 試し読み がここで見られます。ダイジェスト版なので本とはちょっと違うところがあります。

ちょっとラストはアメリカだなぁと思ってしまいましたが。

読後がっかりな本も多いけれど、これは今年読んで良かった本のうちの一冊です。

 

 

 

以上、217回目でした。