一日早いですが、明日は都合が悪いので、今日に繰り上げ、および簡単に。
いつものようにこの10日間(ではなかったけれど)に読んだ本の17ページの6行目をアタマから書き写し、
あとは感想にも紹介にもならない雑文です。
勝手に関西世界遺産/石毛直道・井上章一・桂小米朝・木下直之・旭堂南海・島崎今日子・宮田珠己
古代のローマ帝国の水道橋を、ほうふつとさせる遺跡が、兵庫県にある。姫路市のモノレー
前回読んだ椎名誠さんの「ぼくがいま、死について思うこと」でとりあげていた「お骨仏」を読みたくて借りてみる。
それが目当てだったので、真っ先に、目次で「お骨仏」は何ページなのか調べ、ぱらぱら捲ると、
なんとそこに小さな栞が挟まれていた。
おお、なんだか、おお。
これって、誰か私みたいに「お骨仏」に関心があったに違いない。
おおおおお。
私の前にこの本を読んだ人は、どんな気持ちだったのか。ブツがブツだけに。
将来の自分の骨の始末を考えてか、あるいは好奇心、宮田さんファンとか。
おおおおお。
死体は笑みを招く/ネレ・ノイハウス 酒寄進一訳
「二十七万平方メートルあります」ザンダー園長は腰に手を当てた。「そしてばらばら死体が
「刑事オリヴァー&ピア」シリーズ4冊目。
で、新作と期待して読んでみたものの、なんか変。
コージマ(やはり♪ コージマと歌ってしまうが)とオリヴァーがまだ一緒に暮らしている。
ピアも離婚していないし、新たな彼氏と同居もしていない。
私の記憶違いにしてはズレが大きすぎるとおもいきや、
このシリーズは時系列に発売されてないそうだ。
本来の2作目になるのがこの「死者は笑みを招く」なのに、
日本では3作目、4作目と先行発売、そのあとに1作目、
そしてやっとこの2作目が出版となったとあとがきに書いたある。
途中であとがきチェックして納得したものの、きちんと時系列で販売してください。
確かに3→4→1の順で読んできたわ。
登場人物が初期にどどっと多すぎて、それもみな近場の住人親戚知人ばかりで、
中盤までは結構読むのがしんどかったかな。
にしても変な邦題で、原題を調べてみると「Mordsfreunde」、ドイツ語翻訳機だと「殺意の友達」と訳された。
そっちのほうがまだわかる気がするけど、このシリーズの邦題はどれも変だと思うのは私だけでしょか。
ちなみに他3作のタイトルをあげると、「悪女は自殺しない」「深い疵」「白雪姫には死んでもらう」。
「深い疵」はセーフだけれど、他の三冊ならタイトル買いしないな、私なら。
金曜日の編み物クラブ/ケイト・ジェイコブス 中根佳穂訳
イで買ってきた焼きたてのクッキーの箱を開けて、みんなにすすめた。誰もが遠慮
まるっきり予備知識なし、表紙のデザインに惹かれ図書館から借りてみた。
常に、なんというのか、朝の連続テレビ小説みたいにぽちっぽちっとした区切りで、
じわじわと、登場する人物それぞれの事情を絡め話は展開してゆくのですが。
最後がどうも好きでない。
これは私の性格だからなのでしょうけれど、
登場する人物(特にメイン人物に近ければ近いほど)が突然病気になり死ぬパターンはお手上げ。
若いとなるとさらにダメ。なんだかノンフィクションでない限り、それは反則でしょと思ってしまう。
そっちの方向にもっていかなきゃいかんのかと。
人生何がおこるかわからないけれど、確かに私も若くして大きな病気になったことはあるけれど、
ミステリ小説で人が死ぬのは読んでいても大丈夫だけれど、
こういう流れの中で死んでしまうのは、好きでないなぁ。
どうして作者は彼女を死なせることにしたのだろう。
家族の再生、友情、ルーツ、そこまでで十分だったのになぁ。
似ていることば/おかべたかし文 やまでたかし 写真
17ページはアシカ(アザラシとアシカの違いのアシカのほう)の写真でした。
「くらべる東西」が面白かったので、シリーズといっていいのか、
おふたりコンビの違う本を読んでみたのだけれど、これも面白かった。
「似ていることば」には大別すると2種類あり、まず、ことばが似ているもの。
同音異義語や同訓異義語と呼ばれる似ている言葉。
例えば「制作/製作」「絞る/搾る」など、同じ読みでありながら異なる意味を持つ言葉。
もうひとつは、形が似ているもの。
「アザラシ/アシカ」や「サンデー/パフェ」など、違いがよくわからないとされるもの。
これらの違いを写真によってどどんと一目で明らかにしようというのがこの本の狙いで、
見ただけで「ああ、そうか」と納得できるし、どこが違うのかという解説までついてある。親切丁寧。
ブログを書いていても、どっちの漢字なんだろうとか、
違いってあるのかわからずに使っていることは多々あって、
そのうちのひとつに「恐い」と「怖い」があり、みなさん、この違いわかりますか?
私は知らなかったのですが、
「恐い」→誰でもこわいものは恐い。
「怖い」→自分だけがこわいものは怖い。主観の問題だったんですね。
蛾や蝶は私にとって怖いものだけど、世の中一般的に恐いものではない。
「いねむり」と「うたたね」だと、
寝ちゃいけないときに寝るのがいねむり、
寝てもいいときに寝るのがうたたね、これも知らなかった。
授業中仕事中に寝てしまうのはいねむりで、昼休みに机で突っ伏して寝るのはうたたねか。
となると、アグネス・チャンは小川のせせらぎを聞きながら何をしていたのだろう。何をしなければならなかったのか。
いねむりしたのねなんて歌いだしているのだから、彼女はそのとき寝てはいけない状況下にあったはず。
何してたんだ?
気になったので歌詞を検索してみたら野イチゴを摘んでたそうだ。ホントとまで歌詞になっていた(笑)。
まぁ、私もなんでもかんでもいねむりで通していましたが(笑)。それもこの齢まで(笑)。
世界一ゆる~いイラスト解剖学 からだと筋肉のしくみ/有川譲二
からだのしくみに注意を向けるのが解剖学のはじまり。いま一度、意識しながら読んでみましょう。
正確には6行目ではないのですが、特別に。
この手の本は大好きです。わかりやすい。
書いてあることがわりと理解できていて、ということは、少しは私も学んできていた?
世界一ゆる~い解剖学教室 こういうのがお好きな方はどうぞ。有川さんのサイトでいろいろ載っています。
簡単に、なんていいながらやっぱり長くなってしまった。
明日はお休みにします。
以上、216回目でした。