私のクセというか、本を読む時必ずすることがあって、
それは本をがっつり開くことなんです。
文庫本であれ、単行本であれ、雑誌でも楽譜でも、真ん中から右ページ左ページ真っ平らになるほど全開させる。
人でたとえるならべたーっと開脚、見事な股割りって感じでしょか。
で。
新潮文庫。
新潮文庫のいいところはスピン(栞)がついているところ。
これは親切でありがたいのですが、
新潮文庫はのどの糊が薄いのか、本を全開すると、割れます。
のど割れというらしいのですが、一冊読み終えるまでにページがぴらぴら落ちてしまいます。
すぐ手元にある文春文庫、集英社文庫、講談社文庫で試しにがっつり真っ平らに開いてみましたが、
問題なし。
前々から新潮文庫は慎重にやるようにしているんですけど、あっという間に裂けます割れます。
あまりここまで開いて読むのは少数派かな。
図書館の本は全力ではやらないけれど、適度に開いてなかったら気が済まない。
ピアノの先生の影響なんです。
譜面台に厚い楽譜を載せ安定させ、かつ、途中でゆら~っとページが捲れてこないようにするには、
きっちり真ん中で徹底的に開くこと、これをやっていないと注意される。
手のひら、ぐう、ボールペンなどのキャップを使い、ごしごししごいて美しく開く。
楽譜はいつもこうしているのでぶわぶわにはならない。
あ、そういえば弱そうな楽譜もあったな、あれはどこの楽譜だろ。そういうのは加減してますが。手加減だな。
新潮文庫は気をつけてやっているんですけどねー、また今日も分解してしまった。
って、今読んでいるのは古い新潮文庫なので、
最新の新潮文庫は改善されているかもしれませんが。
そこまで開いて読むのって私ぐらいでしょか。