毎日が夏休み

LEAVES THAT ARE GREEN TURN TO BROWN

今読み返しても怖い、子供のころに読んでいた本

2013-02-25 23:09:09 | パワーアップにもならぬ日々 2013

 

今日読み終えた小川洋子さんの本の中で、雪の女王のことが書いてありました。

アンデルセンの童話です。

私も子供の頃この本を読んでいて、怖くてね、

子供心に、雪娘(は、かわいそうな女の子か)より、雪女より、雪の女王が断トツ首位でそれはそれは怖い存在だった。

何がどこが怖かったのかと訊かれると、何でしょね、

冬が来ると雪の女王がどこかで、雪の中に立ってこっちを見ていると思っていたからかなぁ。

で、私は今までカイの心に刺さったのは氷のかけらだと思っていたのですが、

小川さんの本では悪魔が作った鏡が割れたかけらとなっている。

え?あれ?私の思い込みというか得意の記憶違いか?

たしか雪の女王の本は実家から持ってきていたはずと探してみたら。

かなり汚れていますが、古い、子供の頃の、

まさに幼き私の手垢や涙や涎のしみこんでいるであろう本が数冊出てきました。

 

 

 

かなり傷んで汚れております。

このほかにも伝記やら童話の本も発見。それはいずれまた。

 

 

 

懐かしの雪の女王。

何十年かぶりに手に取り開いてみる。

 

 

カイとゲルダとバラの凱旋門。

ぱらりぱらりと読んでみると、あぁ、カイの心に刺さったのは氷のかけらではなく鏡のかけらになっている。

それに、意外と長いぞ、このお話は。

もう最初のこのシーンと、カイにかけらが刺さって突然性格が変わり意地悪になって、そのあとの、

中間部分のゲルダの苦労の冒険談がすっぽり抜け落ち、ラストのカイ救出と私の中で直結、出来上がっている!

気が向いたら読み直そう。

 

で、なんと、

 

川端康成氏!鳩山薫子さん!

 

 

280円…。

 

 

 

私が好きだったのはこの本でした。バンビものがたり。

 

 

話の内容より、字が大きく、絵が多かったから(笑)。

 

でね、ここからが本題にはいります。

 

 

だれでも知っている「おむすびころりん」

私は心が貧しくケチだったので、あ、今でもそうなんですけどね、

ころがるおむすびが土や砂や草で汚れるんじゃないか、

お腹空くじゃないかと、そっちのほうを心配していたのですが。

おそらく、このころは母に読んでもらっていたのでは。

 

 

こんなステキな絵は全然覚えてないのですが…。

 

ぱらりぱらりと捲ってゆくと、傘地蔵のお話が載ってまして。

あっ!覚えてる、この絵、このページ覚えてる!

 

 

   じじいの 家 どこだ

   ばばあの 家 どこだ 

   かさの 代 もって きた

 ばけものどもが くるのでしょうか。おじいさんと おばあさんとは、こわくて こわくて、

あたまから ふとんを かぶって ふるえて いました。

 

怖いでしょ?このうしろのトグロ、負のオーラみちみち。

こんなの読んでたら夜中にトイレなんて一人で行けないって。

 

さらに、この本にはもっと怖いお話が載っているのをみつけてしまいました。

 

 おにばばと うまかた

もうこれだけでヤバそうな空気が漂うってね。

想像通り、おにばばが峠を通るうまかたを襲う話です。

って私何歳だったんだ?

 

 

字が読めなくても、絵を見れば幼心に察するってね。

 

このあとうまかたは馬も荷物もほったらかして逃げ、道端の家に逃げ込むのですが。

 

 

「あれっ、おにばば」

そう、なんとそこはおにばばの家。もう怖さ倍率どん。メーター振り切るって。

 

押入れに隠れているうまかたに気づかず、

 

おにばばは木のからびつに入り、ふたをぱたんと閉め、ぐうぐう眠ってしまいます。

 

ここでうまかたは逃げると思うでしょ。逃げろよなんですけど、

囲炉裏の窯で湯を沸かし、キリで木のからびつの蓋に穴をあけ…

 

穴から煮え湯をたらたら たらたら…

 

子供ながら想像し身震いしていました。

今にして思うと、この話から学ぶことって多々ありますねー。

 いやあ、娘にこの本読み聞かせしたかったなぁ(笑)。ぴーぴー泣いただろうな。

私もぴーぴー泣いてたのかなぁ(笑)。

 

私がお地蔵さんや狛犬に目が行く原点は、この本の中にある傘地蔵だったんでしょかね(笑)。