1010 Radio

ラジオから色んな情報が発信されるように、車いすの視点から情報や思いを発信。

南オセチアとアブハジア、5年間の自由

2013-08-21 | ラジオ
5年前、グルジア軍は南オセチアに侵攻し、ロシア平和維持部隊の基地を攻撃した。その夜襲によって数百人が犠牲になり、数千人が負傷した。
共和国は首都ツィヒンヴァルを初めとして多大なる被害を受けた。南オセチア民族を守るため立ち上がったロシアの断固たる行動によって、グルジア軍は自分の国へと引き揚げていった。その後、世界地図には南オセチアおよびアブハジアという新しい国々が現れたのだ。
この両共和国の歴史は、まさに困難辛苦の道のりであった。ソ連が崩壊してから、グルジア政府は武力でもって、南オセチア人およびアブハジア人に対し同化政策を押し付け、民族のアイデンティティーと独立を奪おうと試みた。
しかし2008年8月、サアカシビリ大統領は今までの大統領でさえ行わなかった行動、つまり民間人およびロシアの平和維持部隊に対する攻撃命令を出す挙に及んだのだった。

グルジア軍は残虐卑劣に振る舞ったが、ひとつだけ誤算があった。それはロシア政府が黙ってはいないということだ。グルジアの行動は国際法に違反しているばかりか、人としての根本的な道を踏み外したものだった。
ロシア軍が南オセチアに投入され、グルジア軍は追い返された。その2週間後、ロシアは南オセチアおよびアブハジアの主権を承認したのだ。

専門家のウラジーミル・ジャリーヒン氏は次のように指摘している。
「この5年間、民間人およびロシア軍兵士のうち、一人も亡くなってはいません。そんな時期は今までありませんでした。つまりこれは地域の住民、およびわが国の兵士のためになっているのだ。ロシア政府の行動は適切なものでした。断固とした行動があったからこそ、グルジアの活動が控えめなものとなったのだ。ロシアはアブハジアおよび南オセチアと軍事合意を締結し、それらの共和国への攻撃は、ロシアへの攻撃と等しいことが定められている」
専門家のコメントだ。

2008年のロシア政府の行動は、人道的使命を果たしただけでなく、図らずも一定の地政学的役割を果たしたともいえる。ロシアの隣国であるグルジアは執拗にNATO加盟を求めていた。その結果、地域におけるアメリカの活動も年を追う毎に活発になり、グルジア軍に装備を提供し、訓練を行ったのもほかならぬアメリカだった。そのグルジア軍は南オセチアの民間人を襲うことになった。
NATOの境界線が近づくことは、ロシアにとって許容できることではない。グルジアは南オセチア侵攻によって、自らNATO加盟の望みを絶つこととなった。NATOも、このような新しい問題を抱えたくはないからだ。

ロシアとの軍事協定で守られることとなった2つの共和国は、自らの安全保障能力も着実に伸ばしているほか、インフラおよび経済の復興、社会保障問題などに取り組んでいる。
ポストソビエトの大変な時代から、グルジアとの緊張を背景に蓄積されてきた問題は山積みだ。ロシアは財政的および組織的な支援を与えている。ただ最も重要なのは、若い両共和国が今までにはなかった、独立国家としての経験を積んでいることだ。

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8月8日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

先週一週間の青森での出来事(439)

2013-08-20 | 青森
8月12日~8月18日まで、青森県内の出来事をテキトーにピックア

■12日、県内23の観測地点のうち10地点で最高気温が30度を超える真夏日
■東北町歴史民俗資料館で東北町の貨幣収集家による貨幣展「廣田コレクション」

日本貨幣カタログ〈2013〉
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日本貨幣商協同組合

■9日の県内の大雨による農林関係の被害総額は、12日午前9時現在で5010万円
■八戸LNG基地内槽工事ほぼ終了
■12日、ソーラーカーレースの世界大会「WSC」に参加する八戸市の八戸工業大学チームが、階上町の自動車教習所コースで走行試験

■12~13日、浴衣を着て盆踊りを楽しむ「とわだ夏おどり」
■13日、平川市碇ケ関の国上寺で「墓踊り」と「村獅子舞」を奉納
■13日、新郷村西越にある西越小学校と野沢中学校の児童、生徒が地域に伝わる郷土芸能の巡回公演
■県内春闘賃上げ率1.11%
■県内での「小型家電リサイクル制度」実施は10市町村

■14日、鶴田町の夏祭り「水と火の祭典つるたまつり」開幕
■14日、十和田市相撲場で第48回全日本大学選抜相撲十和田大会
■14日、鯵ケ沢町の白八幡宮大祭が開幕
■14日、八戸市鮫地区のお盆の伝統行事「墓獅子」
■14日、「黒石よされ」が前夜祭で開幕

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■14日、青森市浪岡地区で第28回「浪岡北畠まつり」始まる
■14日、大間町の大間港で本州最北端の夏祭り「ブルーマリンフェスティバル」
■14日、本県でのガソリンの1リットルあたりの小売価格は159円20銭
■福祉避難所が倍増、466施設に
■14日、青森市役所で市内の高校生7人による祭活性化PR隊「夏祭り!ねぶたッコ」の活動報告会

■14~15日、五所川原市十三地区の夏祭り「十三(とさ)の砂山まつり」
■15日、青森市の浪岡八幡宮で、お盆の恒例行事「泣き相撲大会」
■15日、ドクターヘリによる新生児搬送を計画している県立中央病院で、本格運用に向けた最後の模擬訓練
■15日、野辺地町の青い森鉄道野辺地駅構内にある日本最古の鉄道防雪林「野辺地防雪原林」の植林120周年を記念し、同防雪原林のライトアップ
■15日、黒石市中心街で日本三大流し踊りの「黒石よされ」流し踊り

■15日、八戸市で9月7、8日に十和田市で開催される北海道・東北B-1グランプリのPRイベント
■15日、青森市で34.7度、三沢市で34.9度など23の観測地点のうち19地点で今年の最高気温を記録

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■15日、十和田市相撲場で第62回選抜高校相撲十和田大会
■米国ワシントンで開かれたパソコン技術の国際コンテスト「マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト(MOS)世界学生大会」のエクセル 2010部門で、弘前大学人文学部2年生が8位

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■青森市内の百貨店で「青森空襲となつかしの青森展」

■16日、八戸市南郷区で日本女子体育大学ダンス・プロデュース研究部の学生約50人を講師に招き、「サマーダンスセミナー」始まる
■16日、
■16日、青森市で中学生の創造力やプレゼンテーション能力の育成を目指すサマースクール「未来ひらめき創造塾」始まる
■16日、黒石市大川原地区で650年以上続くとされる伝統行事「大川原の火流し」
■16日、五戸町切谷内佐野地区の佐野盆祭りに「弘高ねぷた」出陣

■青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸で劇団・渡辺源四郎商店による「中学生演劇体験ワークショップ」
■17日、八戸市で「ナニャドヤラ廻道ふるさとフェスタ」
■17日、板柳町の津軽りんご市場で恒例の仮装盆踊り大会
■17日午後4時ごろ、八戸市内で北海道に向かう途中の神奈川の男子大学生が頭を殴られた上、現金約5千円が入った財布を奪われる
■青森市浪岡交流センター「あぴねす」に都市や自然の風景を精巧に再現した「鉄道模型ジオラマ」を展示

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■17日、東京都立川市で開かれた「羽衣ねぶた祭」で黒石よされ流し踊りを披露
■17~18日、第68回市町村対抗県民体育大会
■18日、八戸市是川の市縄文学習館で「これかわ縄文まつり」
■18日、平川市文化センターで4年ぶりに「桜田誠一杯 平川市歌謡音楽祭」の本選
■18日、むつ市で「田名部まつり」開幕

■18日、八戸港館鼻岸壁で第33回八戸花火大会
■18日、県民福祉プラザで第12回全国ケーブルテレビ(CATV)局選抜囲碁選手権県大会
■18日、弘前文化センターで日本教育書道会中弘南黒地区連合会が主催する第31回書道展
■18日、俳優・歌手の梅沢富美男さんが田舎館村の田んぼアート見学

■18日、弘前市教育委員会が国史跡大森勝山遺跡でクイズラリー

考える力が身につく! 大人のクイズ≪傑作選≫
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東奥日報、NHK青森放送局

本日(8月19日)お勧めのNHK-FM番組

2013-08-19 | ラジオ
朝刊のラジオ欄で番組をチェックしたら、今日のNHK-FMは情実してます。、特に個人的にお勧めの番組を紹介したいと思います。

■14時から16時
国際放送ラジオジャパン連動 アフリカ音楽に魅せられて

ポップアフリカ700 アフリカンミュージックディスクガイド
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アルテスパブリッシング


出演
○ピーター・バラカン

ラジオのこちら側で (岩波新書)
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岩波書店

○サラーム海上

21世紀中東音楽ジャーナル
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アルテスパブリッシング

○北中正和

ギターは日本の歌をどう変えたか―ギターのポピュラー音楽史 (平凡社新書)
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平凡社

ゲスト
○渡辺香津美

渡辺香津美 ジャズ・ギター・レッスン ベストプライス [DVD]
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アトス・インターナショナル

○村治佳織

プレリュード(初回限定盤)(DVD付)
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ユニバーサル ミュージック クラシック

○葉加瀬太郎

情熱大陸~葉加瀬太郎 SELECTION~
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ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

○Salyu

photogenic(初回限定盤)(DVD付)
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トイズファクトリー

○アニャンゴ

声をきかせて
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JOWImusic


■16時から18時
SP日記軽音楽派大集合Ⅲ

ダイヤモンド・ベスト クラシック・軽音楽 ベスト
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ユニバーサルJ


出演
○ムッシュかまやつ

ムッシュかまやつ 70thアニバーサリーアルバム
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エイベックスイオ

○篠原ともえ

スーパーモデル(期間限定生産盤)(DVD付)
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KRE


司会
○徳田章

■18時から18時50分
大瀧詠一のアメリカン・ポップス伝 パート4(再放送)

No.1 アメリカン・ポップス
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ユニバーサル インターナショナル


出演
○大瀧詠一

大瀧詠一
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ソニー・ミュージックレコーズ


■21時10分から23時
真夏の夜の偉人たち  -阿川佐和子×中井美穂“続・ハモる力”-

出演
○阿川佐和子

聞く力―心をひらく35のヒント (文春新書)
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文藝春秋

○中井美穂

■23時から0時
クロスオーバーイレブン2013夏

クロスオーバー・イレブン~20センチュリー・ボーイ
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インペリアルレコード


出演
○津嘉山正種

中国と韓国 原子力平和利用でロシアにきな臭い挑戦突きつけ

2013-08-19 | ラジオ
今後5年から10年で、ロシアは海外での原発建設に関する入札で中国と競争することになる。エネルギー安全保障センターのアントン・フロプコフ所長は、VOR・ロシアの声とのインタビィーで、そのような予測を示した。
ロスアトムのセルゲイ・キリエンコ社長は、近いうちに中国が主要な競争相手になるとコメントしていた。フロプコフ所長はまた、中国が国際原発市場に進出するまでは、韓国が主要な競争相手となると指摘している。

ロシアは海外に建設する原発の数、および落札した数においては世界でもトップに立っている。中国と韓国は新規参入勢力だ。韓国はアラブ首長国連邦で原発建設を開始している。中国はパキスタンで数基の原子炉を建設したが、国際原発市場におけるプレゼンス拡大を狙っている。
専門家によると、トルコの黒海沿岸にあるシノプ原発建設を中国が行う可能性を高く見積もっている。というのも、中国は落札した暁には、技術をトルコに譲渡する準備があるとしているからだ。また主な競合相手である日本よりも、20%安い価格で建設することを約束している。

ロスアトムのセルゲイ・キリエンコ社長によると、中国の強みはコストの安さにあるという。ただフロプコフ所長は、中国が国際市場に出て行く際に、いくつかの問題も存在していると指摘している。
「日本の福島原発での事故によって、中国の国際市場への本格的進出は5年から10年遅れることになった。今日、中国は第二世代の原発を輸出用としている。ロシアが海外で建設しているのは第三世代プラスです。日本での事故があって以降にIAEAなどで採択された基準を背景に、ロシアは技術面において競争力がある。近いうちには中国に勝つことになるでしょう。中国の原発は、いまのところ新しい安全基準に適合していません。もちろん中国もキャッチアップしようとしていますから、ロシアは自分の競争優位を示していくことが大切です」
このように所長はコメントしている。

中国が本格的な競争相手となるまでに、韓国が競争相手になるだろうと、フロプコフ所長は指摘している。
「韓国電力会社・KEPCOはアラブ首長国連邦で、4基の原子炉建設を落札した。これは韓国にとって海外では初めてのものとなります。韓国はこの分野における、大きな潜在力をもっている。戦略的将来性および中国との競争を考えながら、ロシアは韓国からの競争にも備えなくてはなりません」
このように所長は指摘している。

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8月12日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

日本、世界に自国の価値を発信

2013-08-18 | ラジオ
日本では国際世論における日本のイメージを向上させるための戦略グループが作られた。このグループには外務省、経済産業省などの専門家たちが参加し、海外における日本のイメージ向上、海外諸国との友好関係の醸成、日本文化の普及などに取り組む。
このグループを率いるのは世耕弘成副官房長官で、専門家たちによると中国および韓国との間での、領土問題の先鋭化が背景にあるという。
社会調査によると、中国では日本に否定的な人の割合が90%を超えているということだ。韓国でも反日的機運が高まっている。北朝鮮では、日本による植民地支配終了から68周年を前に、領土問題のみならず軍国主義の復活、歴史の歪曲、補償問題などで、日本への批判プロパガンダが強まっている。

極東研究所のパヴリャチェンコ専門家も、このようなグループ立ち上げは自然の成り行きだと指摘している。
「安倍首相は積極的かつ攻撃的、また明確な外交を展開している。国際世論に影響を与えるための手段として、日本には言ってみれば財布以外には何もありませんが、どうにかして影響を高めていかなくてはなりません。
安倍首相はすでにASEANを3回訪問し、地域における日本の平和的意志と活動を見せている。またカンボジアをはじめとしてASEANにある中国の影響を弱めることができる。これは日本のアニメなどソフトパワーの展開であり、成功を収めることもできるでしょう」
専門家の話だ。

パヴリャチェンコ専門家は、自国の外交を積極的にプロパガンダすることで、中国との争いにおいても日本のためになると指摘している。
ただ国際世論が日本の外交プロパガンダによって日本支持に傾いたとしても、中国が簡単に譲歩するはずはない。おそらく、中国は自分の立場のプロパガンダを強化することで、日本と中国のイデオロギー的対立、外交的対立がさらに(音声途切れる)このように、モスクワ国立国際関係大学・国際研究所のイワノフ専門家は指摘し次のように語っている。
そのような結果は目に見えている。ただ、それは日本が外交プロパガンダを行うべきではない、ということではありません。世界の大国と呼ばれる国は、どこでもそのようなことを行っているのです。
理解すべきは、その効果にも限界があるという点だ。ロシアでは日本大使館の努力もあり、日本と日本文化を愛する人が非常に大勢いる。
しかし南クリルを日本に返還することを支持する人たちの数は少数であり続けている。また日本の外交官や政治家が島についての日本の立場を、ロシア人に説明しようとすればするほど、それは苛立ち以外の何物も呼び起こすことはないと思われる」
専門家の話だ。

そのような苛立ちは中国や韓国でも見られているもので、日本との関係の劇的悪化につながる。それゆえ、イワノフ氏はプロパガンダにあまりに多くを期待するのは間違いだと指摘する。プロパガンダのみならず、民間外交および政治家同士の非公式な接触を増やしていかなくてはならない。また経済協力も重要だ。日本と中国の緊密な経済関係がもし弱体化すれば、両国に多大な損失をもたらすのみならず、武力衝突の瀬戸際に追い込むかもしれないからだ。こうなればプロパガンダは何もすることはできない。

音声が途切れた箇所があり

日本人の性格構造とプロパガンダ
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8月9日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

エジプト非常事態宣言

2013-08-17 | ラジオ
昨日(8月14日)、エジプトの首都カイロでは、ムハメド・ムルシ前大統領を支持する、ムスリム同胞団などの陣営が警察および軍隊によって取り壊され、新たな混乱状況が生まれている。
それを受けて全国では1ヶ月の非常事態が宣言されたほか、カイロなどの数都市では夜間外出禁止令が出ている。
ムルシ前大統領を支持する勢力を追い払うのは、まさに武力衝突の様子を呈した。目撃者らによると、両者とも火器を使用したとのことで死傷者が続出した。

かつてムスリム同胞団の幹部であり、有名なエジプト人作家のサルワト・アルヘルバヴィ氏はVOR・ロシアの声に対して、政府の対応は仕方のないものだったと述べている。
「ムスリム代表団の組織構造および欧米諸国の情報機関とのつながりを考えれば、いつでも戦争を起こすことの出来る秘密の軍隊だということが分かります。
この場合、カイロの広場が前線となりました。それはほとんど前線基地とも言うべきもので、歩哨も交代でついていた。戦場の兵士に対してのようなスローガンが叫ばれていた。そこの人々は戦闘に備えていたのです。それは放っておけばどんどんと拡大していたはずです。ですから政府にとってはそれを破壊するという選択肢しかなかったのです」
アルヘルバヴィ氏のコメントだ。

エジプト政府は、今回の事件の責任がムスリム同胞団にあるとしている。政府は市民を暴動に巻き込むのを止めるよう呼びかけており、カオスと暴力を招来するような試みはすべて厳しく弾圧すると約束している。またムスリム同胞団の指導者数名に対する逮捕も行われている。
エジプトでの暴動は、すでに数週間にわたって続いているが、専門家らは時と共に緊張が緩和されるだろうと見ている。

高等経済学院総合政治講座の、レオニード・イサエフ氏は次のように指摘している。
「エジプトの歴史を見てみれば、完全な形での内戦はあまり考えられません。1952年に王政に反対するクーデターが発生したり、イギリス人植民者に対する反乱があったりしましたが、社会全体が2つに分裂して戦うような内戦は一度もありませんでした」
イサエフ氏のコメントだ。

いずれにせよ、エジプトでの状況は予断を許さない。カイロから混乱は他の地方に広がり、第二の都市アレクサンドリアにも迫っている。

中東民衆革命の真実 ──エジプト現地レポート (集英社新書)
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8月15日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

朝鮮の分裂:右も左も正しくない

2013-08-16 | ラジオ
8月15日、北朝鮮と韓国は最も重要な国民の祝日を迎える。植民地支配解放記念日だ。多くの朝鮮人にとってこの日は、解放と同時に国家分裂という複雑な日だ。
分裂の責任の大半は列強同士の対立にあるが、朝鮮人の右派と左派の内部対立にも、また責任があったのだ。そのどちらも妥協を望まなかったからだ。最近明らかになった秘密文書によれば、妥協への意志は極めて表面的であったことが分かる。
現在、1945年から1953年にかけて起こった悲劇の全責任を、北朝鮮に押し付けようとする傾向がある。このような傾向の背景には第一に、韓国が選択したモデルが、かなり効果的であったこと、第二に、ソビエトおよび東欧の文献が明らかになった今、北朝鮮指導部が武力による祖国統一を目指して、先に攻撃を始めたことが明らかになったことがある。

しかし、そのような見方は今になってのものだ。当時、40年代末、韓国モデルの魅力は未だに未知数だった。経済的に見れば北が南を圧倒していた。政治的自由においても、それほど違いはなかった。
確かに韓国における検閲は、北よりも緩やかではあったが、政治犯として逮捕、さらには処刑される恐れは40年代末、韓国のほうが大きかったのだ。1950年夏、韓国の刑務所には約1万4千人の政治犯が収監されていたという。

韓国の大部分は事実上内戦状態だった。これはパルチザン活動を組織する当時の共産党員たちだった。彼らは北から支援を受けていた。
韓国の憲兵および軍隊の矛先は赤いパルチザンそのものよりも、むしろそれを支援する民間人に向けられた。このような民間人は少なくなかったため、弾圧活動は時として大規模なものとなった。
さらに赤いパルチザンらも敵へのテロルを行った。正確な犠牲者の数は分かっていないが、おそらく15万人がテロルの犠牲になったといわれている。チェジュ島では住民の約10%が殺されたが、全国に似たような状況があったのだ。

付け加えておくが、李承晩政権は幾度も北への武力侵攻と武力統一を呼びかけていた。結果的には北が侵攻することとなったが、南も戦闘意欲は旺盛だった。つまり歴史には黒も白もなく、軍事紛争においては両者が悪い、ということをこれは物語っているかも知れない。

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8月13日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

日本 ロシアに対する偏見を捨てるべき(2)

2013-08-15 | ラジオ
一方でパノフ氏は、ソ連でも反日プロパガンダがあったことを認めている。
「ロシアでもソ連時代、日本がアメリカと協力してソ連に対する軍国主義復活を非難するような風潮があった。日本文化や風習に関する書籍が、ソ連共産党中央委員会のイデオロギー検閲を通過することは至難の業でした。
今でもロシア政治エリートの一部は、日本に対して無関心もしくは北方領土問題で否定的な態度をとっている。もちろん常識も失われていませんでした。それゆえに公式プロパガンダにも関わらず、ロシア人の日本人に対する態度は、日本人のそれよりもより良好なものたった」
パノフ氏のコメントだ。

ロシア人東洋学者であり歴史家のダーツィシェン氏は、その傾向は特にロシアの田舎では顕著だと指摘している。シベリアでは日本の地震や津波、原発事故などに対して非常な共感が持たれているからだ。
「サハリン北部が占領されていた時代、日本人はロシア児童のための教科書も買い上げていましたし、ロシア人漁師が水揚げした魚も保管していた。関係は普通の関係だった。
シベリアでも反日的な歴史は一切なかった」
ダーツィシェン氏のコメントだ。

両国の研究者らが共同で露日関係史に取り組んでいるが、もしかすると相互理解への貢献につながるのかもしれない。この作業のなかでは日本とロシア、双方の見解が客観的に著述される。プロジェクトに参加しているモスクワ国立国際関係大学の、ストレリツォフ教授は次のように語っている。
「この作業はロシアと日本の読者に両国の研究者の見解を示し、誤解を少なくすることができるでしょう」
さらにストレリツォフ教授は述べている。
もちろんストレリツォフ教授自身が認めている通り、ひとつのプロジェクトでどうにかなる問題ではない。偏見は数十年の長きにわたって形作られてきたものだからだ。ただ誤解と不信を克服するためには、最初の一歩を踏み出さなくてはならない。

table border=0 colspacing=0 cellpadding=0>反省しないアメリカ人をあつかう方法 増補改訂版クリエーター情報なしアルク
6月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル<

日本 ロシアに対する偏見を捨てるべき(1)

2013-08-14 | ラジオ
ロシアと日本の接近を妨げているのは、なにも領土問題だけではない。日本人の意識に根付いているロシアに対する偏見が存在しているからだ。
元駐日ロシア大使を務めたことのあるアレクサンドル・パノフ氏は、冷戦時代からの偏見を克服するのは容易ではないと指摘している。
「日本のメディアが何を報じているかを見てみれば、ロシアについて否定的な報道をしていることが分かりる。これは今日までも続いているのだ。アメリカでロシアに対してどれほど否定的な態度がとられているか、誰でも知っていますが、このアメリカのプロパガンダマシーンが、日本に対してもかなり効果的に作用しているのだ。
日本の親米ロビーは非常に強い力をもっている。学者でさえもアメリカのすることは全て良いことだと考えてしまうのだ。
原爆を投下し日本の都市を焼き払った代わりに、日本人に民主主義を教えてくれたというわけだ。当時、民間人が50万人以上犠牲になったということさえ無視されている。アメリカ人は日本人を助けてくれたというのだ。確かに子供にチョコレートをくれ、売春婦にストッキングをくれた。そのアメリカ軍兵士たちは子供をたくさんつくり、そして去って行った。結局50万人の浮浪児が残されたのだ」
パノフ氏のコメントだ。

日本ではアメリカがしたことは全て良く、ロシアがしたことは全て悪いと考えられている。例えば1945年に満州に侵攻したロシア人兵士は粗雑であって、数十万人の女性、老人、子供が恐怖から自殺を遂げたといわれている。
さらに数十万人の日本兵がソ連に連行され、強制労働させられたといわれている。しかしパノフ氏が納得できないのは、女性子供に自殺を強要したのが日本軍であったことが指摘されていないこと、アメリカやイギリスも数十万人の日本兵捕虜を、強制労働に使役したことが触れられていないことと指摘している。
当時そのようなものは広く行われていたことだったのだ。

日本 ロシアに対する偏見を捨てるべき(2)へ続く

やってくれるね、ロシア人!―不思議ワールドとのつきあい方
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日本放送出版協会

6月25日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル

先週一週間の青森での出来事(438)

2013-08-13 | 青森
8月5日~8月11日まで、青森県内の出来事をテキトーにピックア

■5日、八戸市中心街で「打ち水大作戦」
■5日、県内の水稲出穂率46%
■5日、熊本県のPRキャラクター「くまモン」が青森市内各地に出没
■IC乗車券、県内での利用進まず
■5日、弘前市が雪対策プラン策定に着手

■5日、深浦町の新名物「深浦マグロステーキ丼」(マグステ丼)の提供数が1万食を突破
■6日、北海道新幹線で本県側唯一の新駅となる奥津軽駅(仮称)着工
■県内28自治体で職員給与削減
■6日、熊本県のPRキャラクター「くまモン」が弘前城を訪れ、弘前市マスコットキャラクター「たか丸くん」と初競演
■6日、青森ねぶた祭で警備中の警官に体当たりしたとして、弘前市に住む25歳の男を公務執行妨害容疑で逮捕

■日本蘚苔(せんたい)類学会は十和田市の奥入瀬渓流を「日本の貴重なコケの森」に選定

苔の話―小さな植物の知られざる生態 (中公新書)
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中央公論新社

■6日、弘前市百沢地区の被災地跡の慰霊施設「示現堂」で第39回岩木山土石流災害合同慰霊祭
■6日、北海道松前町長が弘前を視察
■大相撲伊勢ケ浜部屋の力士たちが、伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の出身地、つがる市木造のつがる相撲クラブ道場で夏合宿
■ハネトの「カガシコ」需要減る

■7日、県教育委員会は330年以上の歴史を持つ鯵ケ沢町の白八幡宮大祭行事を新たに県無形民俗文化財に指定
■県内小中学校の校舎や体育館など全1679棟の耐震化率は、前年度より2.3ポイント上昇し91.8%
■今春、県内高卒就職率31.9%と全国一
■県内企業の倒産予測値分析調査の結果「倒産リスク高い」企業35.9%
■7日、弘前市悪戸鳴瀬の岩木川河川敷で、弘前ねぷたまつりの閉幕を彩る「なぬかびおくり」

■7日、青森ねぶた祭を締めくくる「第59回青森花火大会」
■7日、弘前市「HIRORO(ヒロロ)」で、毎年「今年の漢字」を揮毫(きごう)している清水寺の森清範貫主が来場し、力強い筆遣いで「観力 (かんりき)」

社会人の常識漢字ドリル
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■7日、鶴田町役場で健康飲料「酢チューベンドリンク酢」完成し記者発表会
■7月の八戸港水揚げ数量は4083トンと前年同期比45%減、金額は約8億7656万円と同比31%減と数量は4083トンと前年同期比45% 減、金額は約8億7656万円と同比31%減で
■7日、新郷村役場前に安倍晋三首相夫人の昭恵さんがヤマツツジを植樹

■7日、Jリーグ準加盟審査でJリーグの中野幸夫専務理事ら4人が八戸視察
■8日、東日本大震災の津波で大きく損壊した八戸港の復旧工事が完了し、根本匠復興相が復旧宣言
■弘前市立郷土文学館で企画展「寺山修司 生誕地・弘前と青春俳句」
■8日、八戸市民病院で「一次救命・AED講習会」
■8日、八戸市とNTT東日本青森支店は連携して、市指定避難所の地区公民館など26カ所を大規模災害時の情報拠点とすることとし、このうち24 カ所に公衆無線LAN「Wi-Fi」が利用できる通信環境を整備し「情報ステーション」に

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■8日、大間町の稲荷神社例大祭が始まる
■商社の双日が六ケ所村尾駮のむつ小川原開発地区内に発電能力5万1千キロワットのメガソーラーの建設計画
■8日、県立鯵ケ沢高校で同校卒業生で幕内の安美錦関を招き土俵開き
■8日、板柳町の夏祭り「りんご灯まつり」開幕
■8日、八戸市の県立種差少年自然の家で中学・高校生らが合宿で本県ゆかりの美術家の手ほどきを受ける「あおもりげいじゅつ林間学校」

■9日、県内各地で豪雨、浸水や土砂崩れ
■9日、弘前市の岩木川の土手付近で水位が上がって動けなくなっている女性を、通り掛かった柴田女子高校が発見し消防署員らが引き上げ救急搬送し た。女性は命に別条はない
■9日午前11時7分ごろ、青森市沖館2丁目の船だまりで乳児の遺体を発見
■9日、五所川原市の松島小学校野球部の児童16人が、五所川原商業高校で合宿中の近畿大学相撲部を訪ねて練習に参加
■9日、県観光国際戦略推進本部が有識者委員会

■今年の青森ねぶた祭(2~7日)に参加したハネトの数は、昨年に比べ約6%増の延べ7万1千人
■9日、米軍三沢基地で県内の中学生を対象とした県教育委員会主催の英語合宿「イングリッシュキャンプイン三沢」

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■2012年度に県内の私立中学校と私立高校で発生した体罰件数は5件
■9日に発生した豪雨で青森市、弘前市、五所川原市、大鰐町の4市町で住宅計46棟の床上・床下浸水
■「第26回全国菓子大博覧会・ひろしま菓子博2013」の菓子品評会で、八戸市の菓子店が出品した「シュロー」が、最高賞の名誉総裁賞

■9日、五所川原市で大相撲伊勢ケ浜部屋の激励会
■10日、大鰐町で県内のトップを切って成人式
■10日、中泊町の夏祭り「なかどまりまつり」
■10日、大相撲幕内の宝富士関(中泊町出身)が、高校時代に通学のため利用していた津軽鉄道の一日駅長
■10日、八戸港で震災復旧事業の完了式

■10日、弘前市の県武道館で全国障害者問題研究会第47回全国大会開幕
■10日、深浦町の「津軽風待ち湊ふかうらヤットセ」が開幕
■県立三沢航空科学館の大柳繁造館長が、十和田湖湖底で発見された旧陸軍一式双発高等練習機の引き揚げに挑んだ人々のエピソードなどをつづった冊 子「縁欠不生(えんけつふじょう)」を発行
■10日、鯵ケ沢町中央公民館で白八幡宮大祭をテーマに講演会
■10日、十和田市現代美術館前のアート広場で「夏マルシェMarche Atrs flowers 農とデザインが出会う場所」

■11日、八戸港ポートアイランドの船だまりで「2013八戸港カッターレース

心を動かすデザインの秘密 認知心理学から見る新しいデザイン学
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■11日、藤崎町で藤崎夏まつり「ながしこ」&「ミニコンサート」

東奥日報、NHK青森放送局