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G20で銀行救済に新たなメソッドを提案するロシア

2013-08-26 | ラジオ
ロシア財務省は納税者の力を借りて銀行を救済するのは辞めにしようと提案している。これに関する文書をロシア財務相は、サンクトペテルブルグで近々開催されるG20サミットの首脳たちに提出する。
大きすぎて潰せないことから銀行に差し伸べられてきた手。この実践はもう続かない。

ロシア財務省のセルゲイ・ストルチャク次官は、巨大金融組織を税金で救済してきた世界の例を激しく非難した。これについてBNPパリバ銀行の主任エコノミスト、ユリヤ・ツェプリャエヴァ氏は次のように語っている。
「銀行を国家予算で、納税者に頼って支援しないというアイデアは一件公平で理にかなったことに思える。確かになぜいくつかの銀行に対する、あまりにも高いリスクの政策に、みんなでお金を払わなければならないのだろうか」
主任エコノミストの発言だ。

巨大銀行が破綻すれば実質経済セクターの信用が落ち、たくさんの預金者も、お金を失うことになる。ここ数年の危機で、銀行システムの安定を維持するというのは、なかなかお金のかかることだということは証明済みだ。
アメリカは金融セクターの救済に7千億ドルを費やした。欧州連合・EU諸国でも銀行の健全化には4兆ドルがかかっている。国が銀行の資本に入り、債務の再編に参加し、有価証券に関する義務を実行しているという有様だ。ところが銀行は使ってしまった納税者からの資金を全部返すことはできなかった。

ロシア科学アカデミー欧州研究所・諸国諸地域部のヴラディスラフ・ベロフ部長は、国からの支援を得たのは大銀行のみであり、中小の銀行はこうした支援を目にもしていないため、国が行うこうした措置は十分だとして次のように語っている。
「ロシア財務省の呼びかけは十分理解できる。もちろん国家支援は維持される。それは預金者保護という概念があるからだ。このシステムをロシアは西側からとり、十分うまく機能した。
これは国家の資金だが、この声明のコンテキストは経済への介入を少なくし、より多くの競争を促すことにある。納税者の力でこれを行ってはならないというだけではなく、これをもっと声を大にして言うべきだ。国は競争の誠実な規則を保障しなければならない」
部長の発言だ。

銀行がリスクを試算し、同じ条件で機能することを習得するためには、銀行自身を自由な遊泳と送り出さなければならない。しかしそのためには路線の変更が必要だ。現在の金融システムの条件ではリスクを犯すとき、うまくいかなければ国の支援を期待するというのは、嵐になったら静かな隠れ(???)に飛び込めばいいということと同じだ。

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