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福島はは海洋を汚染しガンを誘発する

2013-08-25 | ラジオ
放射能汚染が太平洋を脅かしている。福島第一原子力発電所は、2011年以来の大量の汚染水漏れを認めた。それとほぼ時を同じくして、医師らは18の県で子供が甲状腺ガンにかかっていることを発見した。さらに25名の子供がガンにかかっている恐れがあるということだ。ただこれが放射能によるものかどうか確証はない。
日本の原子力当局は、原発区域の危険度を3まで引き上げた。
福島県では18歳以下の子供たちのガン検診を行っている。全員で36万人近くを検診する予定だ。
最も危険なのは、冷却に用いられていた汚染水タンクが損傷を受けており、そこから水が漏れ出すことだ。

ウラジーミル・チュプロフ氏は、VOR・ロシアの声に次のように語っている。
「これは今に至るまで原発に保管されている汚染水、約30万トンのことだ。このうち約300トンが海に漏れ出している。そして海流によって広がります。ロシアやアメリカの沿岸では危険レベルに達してはいないものの、太平洋に接するどの国でも何らかの放射能を受けているのです」
チュプロフ氏のコメントだ。

北部太平洋が放射能で汚染される危険性は、かなり高いと工学博士でチェルノブイリ事故処理にもあたったイーゴリ・オストレツォフ氏は指摘している。
「事故発生当初から、水漏れが続いていることを忘れてはなりません。冷却水はどうにもなりませんから、日本は海洋に廃棄する以外に選択肢はなかったのです。いくらコントロールしようと状況は悪くなりますから、最終的には漁業資源は台無しになります」
オストレツォフ氏のコメントだ。

中国はこの事態に驚きを隠せないでいる。中国政府は声明のなかで、日本が事故の否定的影響を回避するため必要な措置を講じることを望むとしている。

ロシアの専門家らは、日本が単独では海洋汚染を処理できないとしている。国際環境団体エコザシータの共同議長で、「広島から福島まで」という著作も残しているウラジーミル・スリヴャク氏は次のように指摘している。
「環境に放射能汚染が広がるのを避けることは今日不可能です。技術が単にないのです。それを開発することはできるでしょうが、今の段階で歯止めをかけることは不可能です」
スリヴャク氏のコメントだ。

イーゴリ・オストレツォフ氏は、すべての国の力を合わせて、状況対処のための国際プログラムを立ち上げるべきだとしている。

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文藝春秋

8月22日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル