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漫画「はだしのゲン」閲覧制限問題について思う

2013-08-24 | 時事
広島に投下された原爆をテーマにした漫画「はだしのゲン」の一部に過激な描写があるとして、松江市教育委員会は小・中学校で自由に読むことができない措置をとるよう学校側に要請していた記事をローカル紙で知って唖然とした。
ボクがこの漫画を最初に読んだのは小学校高学年のころだったと記憶している。
たしかに最初読んだときはショッキングな場面もたくさん描かれていて驚いたものだが、それと同時にいろんなことを考える機会になったことも確かだ。
そして今この年齢になって、小学生のときに「はだしのゲン」を読んで良かったと心から思う。

いろんなことを吸収して戦争、原爆そして社会のことを考えていくのではないだろうか。
一時的にせよ、今回の松江市教育委員会による閲覧制限措置は、子供たちから考える機会を奪ったことに変わりはない。

ネットで今回の件に関してのニュースをいくつか読んでみたが、どうも保護者側にも消極的な意見が存在するようだ。
他人の子供のことだからとやかく言う気もないが、他人のことを考えない子供が増えて欲しくはないというのが本音だ。
おそらくそのような親たちは、なにか問題が起きると全て学校に責任を押し付け、自ら問題に向き合う能力がないのだろう。

やはりこの国は、どこか変だと思わざるを得ない

〔コミック版〕はだしのゲン 全10巻
クリエーター情報なし
汐文社