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極東訪問を続けるメドヴェージェフ大統領

2010-07-05 | ラジオ
現在、極東を訪問中のメドヴェージェフ大統領は3日、アムール州の州都ブラゴヴェシチェンスクに到着した。
ロシアの声の特派員は次のようにリポートしている。
2日目を迎えた大統領の極東訪問では初日に引き続き、極東の社会経済発展と生産分野でのイノベーション技術の導入に関する話し合いが続けられることになった。

ブラゴヴェシチェンスク到着後、大統領は先ず鉱石の濃縮と採掘を行うペトロパヴロフスク社の試験生産工場を視察した。
工場では長年にわたって採用されている伝統的なシステムと、革新技術の用いられたシステムの両方が紹介された。
ペトロパヴロフスク社は危機の影響を受けることなく、躍進的に発展している。主要な工場のほとんどをアムール州に持つ、ペトロパヴロフスク社の指導部は、大統領に対し、アムール州発展に向けた展望あるプログラムに付いて説明したが、その内容は2日にハバロフスクで開かれた会議で、大統領が明らかにした極東発展に向けたコンセプトと同じ趣旨を持つものだった。

コンセプトの重要な点の1つめは、アムール州を発展させるというもの。ペトロパヴロフスク社は新たな雇用を創出しているだけでなく、輸送、エネルギーといった分野のインフラの発展に精力的に参加している。
そしてコンセプトの重要な2つ目、それはアジア太平洋諸国の消費者との積極的な協力だ。
大統領はこれまでにも、極東と隣接する国々との経済協力は、現在、国家の助成金に頼っているロシア極東の発展を可能にするものだと指摘していた。

ブラゴヴェシェンスク訪問の後半のプログラムも、極東訪問1日目の内容とまさに関係のあるものとなった。
大統領は国境地域における移民問題と、通関問題をテーマにした会合に出席した。ブラゴヴェシェンスクはロシアと中国の国境線を形成するアムール川の左岸に位置する都市だ。
そこで会合の会場となったのは、アムール川を航行する遊覧船の中。一風変わった雰囲気の中での会合となった。会議の中でメドヴェージェフ大統領は、カザフスタン、ベラルーシとの間で創設される関税同盟の発展は、ロシアにとっての優先項目のひとつだと強調した。また移民問題については、移民たちが違反を犯さないよう、簡潔で分かりやすい規則を作るよう求めた。
大統領は午後、ウラジオストクに向けて出発。大規模軍事演習ヴォストーク2010を視察する。

この日は空電があったものの受信には支障なし。

7月3日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル